カテゴリ:ひとり言
世界中の注目を集めるアメリカ合衆国大統領選挙、いよいよ投票日が近づきました。 選挙戦の終盤の討論会では、政策論争は棚上げでお互い相手のことを激しく罵り合うだけの醜い姿をテレビを通じて全世界に晒した感がありました。 アメリカでは、機転の効いたジョークとユーモアを話の節々に織り交ぜて話す話し手がスマートと言われ、聴衆の確かな支持を得ると聞いていますが、今回の二人の候補者にはどちらもそのようなスマートなスピーチは見られなかったような気がします。 アメリカ国民は果たしてどちらの候補者を選ぶのでしょうか? 数日後にはどちらかの候補者がアメリカ合衆国第45代大統領に選ばれるのは間違いのないことです。お二人とも大統領就任演説の草稿を考えておられるのでしょうか? こういう話を物の本で読みました。 大統領就任演説、これはその大統領の今後を決めるともいう大事なスピーチと捉えられているとか。だから、大統領の専門スタッフが練りに練って原稿を書き上げるのだとか。 有名なジョン・F・ケネディのスピーチ。 「国が君に何をしてくれるかではなく、君が国のために何をできるかを考えたまえ・・・」 さらにアメリカ人の二人に一人は尊敬する人にあげるリンカーン。 「人民の・人民による・人民のための政治・・・」 ほんのちょっとした前置詞の置き換えで見事なスピーチを作ってしまう、感心しますね。 私が好きなのは、フォードのスピーチ。 彼は、アメリカでは決して名門とはいえぬ出身だそうで、自分自身よくそのことを承知していたといいます。衆目が注目する就任演説、彼は壇上に立つと、ゆっくり大衆を見回し、おもむろにこう言った。 「I am FORD, not LINCOLN.」 会場は、爆笑の渦とかしたそうです。高級車と大衆車をリンカーンと自分の名前に例えて、一瞬のうちに大衆の心を掴んだと言われていますね。その一言で、彼は国民から晴れて大統領として認められたんだと。 次期大統領になられる方の大統領就任演説、注目したいものです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月08日 11時55分56秒
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