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新しい年が明けました。今上天皇の御代平成最後となるその年の初めに、父君に当たられる先の天皇の直筆の原稿が見つかったというセンセーッショナルなニュースが報じられています。 朝日デジタルニュースより、 昭和天皇の直筆原稿見つかる まとまった状態で初めて 昭和天皇がご晩年に、自ら詠まれた和歌250首あまりを推敲されたときのものだということです。 あゝ悲し戰の後思ひつゝしきにいのりをさゝげたるなり ご体調を崩されお亡くなりになる年の8月15日、全国戦没者追悼式に寄せた歌をみても、陛下は生涯先の大戦の悔いを背負われておられたということが偲べ、胸が痛みます。 一生涯お口に出されることはありませんでしたが、陛下の思いの中には、あの時の御前会議のことが、いつまでも残っていたのでしょう。 いかに当時の憲法(大日本帝国憲法)の規定に反する行為といえども、どうしてあの時「開戦に踏み切ってはならぬ」との自らの意思を通せなかったのかの悔いが、この御製にありありと窺えます。 同時に配信されている直筆の原稿を見ますと、甚だ不敬ではありますが、決してご達筆とは言いがたい。空海や嵯峨天皇の筆どころか、むしろ小学4年生の筆あととも見て取れます。 しかし、御製のおわりにまで句読点や括弧(「」)を丁寧に書かれておられるのは、陛下のご誠実なお人柄がありありと偲べて、見る者の心をほのぼのと温めてくれます。 その御心は今上陛下にも受け継がれているのは、先のご退位に当たられてのご会見のおり、昭和の大戦に言及されたときにお声を詰まらせられたことからも偲べます。 昭和から平成へ、そして新しい陛下が即位される御代へ・・・。この国とそこに住まう民が永久に安寧であることを祈りたいと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年01月01日 17時12分33秒
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