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2019年06月09日
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毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」
今週阿辻先生が取り上げた漢字は「名刺」でした。

普段よく見かけるビジネスシーン。

「初めまして。〇〇商事の△△です」

「あっ、どうも。この度はお世話になります。◇◇産業の□□です」

今やわが国に限らず世界中のビジネスマンにとって名刺は欠かせぬツールとなりました。

その優れたビジネスツール「名刺」は、日本の猛烈ビジネスマンが考え出したものと思っておりましたが、そのルーツは中国漢の時代にまで遡ることが出来るとは、知りませんでした。

「名刺」がどのようなものかよく承知している我われは、「名」という字が使われているのはごく自然に受け入れることが出来ます。しかし、その後に「刺」という字が使われていることに違和感を覚えるという方、いらっしゃいますでしょう。

阿辻先生がおっしゃるには、漢の時代、「名刺」は単に「刺」または「謁(えつ)」といい、まだ紙が発明される前のことであったから、木の札に自分の姓名や相手への用件などを書き付けたものが始まりであったと。それを相手に差し出して面会を求めることを「刺を通ず」といったのだと。

実は「刺を通ず」には驚くべき意味があって、現代の我々の「名刺」の使い方とは全く違う使い方を当時の中国ではしたらしい。

では木の札に何と書いて面会を求めたか?

「私と会ってくれたら千銭を差し上げます」というように書いたのだというのです。

漢の高祖劉邦がまだ田舎の下級役人であったとき、その地方の有力豪族であった呂氏に会うために、まったくの無一文であったにもかかわらず、「銭万をもて賀す」と名刺に書いて差し出したという故事を阿辻先生は紹介しておられます。

呂氏は大胆な劉邦を見込みある男とみなし、後ろ盾となったばかりか自分の娘まで劉邦に嫁がせたと。これがのちに悪名高い漢の呂后と呼ばれる女性というのですから、名刺の功罪は計り知れないものがあると言えましょう。

漢の高祖劉邦は、名刺によって大漢帝国を作り、名刺が引き寄せた妻によって国を傾けた。

・・・う~む、私も名刺の使い方にはくれぐれも気をつけようっと。(笑!



もっとも小心者ですから、劉邦のような大胆なことはとても書けはしません。せいぜい「お留守でしたのでまたお伺いします」程度です。(苦笑!

まあ、そのおかげでしょうか。一国を興すなどというような壮挙は端からかなわないとしても、とても優しい理解ある伴侶を得ることが出来たのは、ただただ幸いとしか言いようがありません。(爆笑!





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最終更新日  2020年12月24日 11時46分05秒
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