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2019年08月18日
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毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」

本日阿辻先生が取り上げた漢字は「餃子」。なんと「ギョーザ」ではありませんか。

まずその前に、阿辻先生は「餃子」の「餃」の字の食へんを「𩙿」ではなく「飠」の方を用いて表記しておられます。私のパソコンのソフトでは「ギョーザ」と打つと「餃子」と変換されてしまい、どうしても「飠」へんにはなりませんでしたので、これからはすべて「餃子」と書かせていただきます。

ちなみに違いを調べてみたところ「食」の終わりの二画を短い横線を用いるのは明朝体の「康熙字典」によるもの。最後の画を点画で表記するのは日本の新字体・中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表によっているとありました。現代の中国では簡略体を用いて「ギョーザ」は「饺子」と表記するようですが。

すると日本の新字体にのっとることなく明朝体の「康熙字典」で「餃子」と変換する私のパソコンは、これで結構古典派なのでしょうか?

まあ、そんなことは今日の主題ではありません。(笑!


「餃」の音読みは「コウ」でそれを「ギョウ」と読むのは山東省の方言が日本に定着した結果だと阿辻先生はおっしゃっています。確か「餃子」は「Jiǎozi(チャオズー)」と発音するはずですから、山東省地方では「チャオ」を「ギョウ」と発音するのでしょうか。

ところで現代の日本で我々が食べる餃子は、耳のような形をしていますが、中国で5~6世紀ぐらいに作られていた初期の餃子は、動物の角のような形に包んであったということです。ゆえに「粉角」とか「角子」と呼ばれたのだとか。それが後になって「角」と同じ発音の「交」に食へんをつけて「餃」と表すようになったのだと。

もともと中国では「餃子」は、日本人が正月に食べる餅のようにめでたい食べ物とされており、他家に嫁いだ娘が新郎とともに初めて里帰りした時に、必ずもてなし料理として出されるという話を阿辻先生は紹介してくれています。

せっかくのもてなしなのに、餃子はわざと生煮えにして若夫婦に出し、おもむろに「餃子はいかがかな?」とたずねるのだとか。若夫婦から「生です」という答えを引き出そうというわけです。

そのからくりは、「餃子」は「交子」、「生(なま)」は「生む(産む)」にあると聞かされれば、子どものころより漢字を国字として習って来た我々にはすぐにわかって、思わずニヤリ。

こんど息子夫婦がやって来たら、生煮えの餃子を振る舞ってやらねば・・・。(笑!


阿辻先生、今日の「遊遊漢字学」とても楽しかったです♪






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最終更新日  2020年12月24日 11時54分22秒
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