カテゴリ:ひとり言
生物の体内に備わっている時を刻む仕組みを体内時計といいますね。 この時計が狂うと睡眠をはじめとして日常の生活のリズムがすべて狂い、しいては生命の維持さえも困難になるといいますから、大切にしなければなりません。 さてその体内時計によって、ニワトリの朝鳴きの行動もコントロールされていることが分かったという研究が報告されています。 朝のコケコッコーは体内時計 明るさの変化に無関係 ニワトリを一日中暗くした環境において、さまざまな時間帯に光を照らしたり、録音した他のニワトリの声を聞かせたりした場合でも、朝方に多く鳴き、夜間は鳴くことが少なかったことを実験で確かめたというのです。 ニワトリの体内時計の周期は23.7時間ということですが、一日の周期はほぼ24時間ですから、ニワトリは1日につき0.3時間の狂いをどう修正しているのだろう?80日したら元に戻るというものの、その間日中に鳴いたり、夜中に鳴いたりするってことになりませんか? もしかしたら、ニワトリの体内時計には閏日というのが3日に1回程度あって、その日は24.6時間で鳴くことにしているのかも知れない。 ずいぶん前のことになりますが、大規模な皆既日食が中国で観察されたときのこと、テレビのバラエティー番組の企画で、皆既日食のあとに太陽がまた輝きだしたら、ニワトリは時を告げるかという実験をやっていました。 日食が進み太陽が完全に月に隠れてしまうと、あたりは真っ暗となり夜同然。しばらくして太陽が徐々に顔を出すに従い次第に明るくなってきて、まさに朝がやって来たと思われたとき、連れてきたニワトリが、コケコッコーと高らかに時を告げたではありませんか。 ニワトリの朝鳴きが23.7時間周期で繰り返されるのだったら、このときこのニワトリの体内時計はどうなっていたのでしょう?たまたま律儀な性格のニワトリだったのかな?朝を告げなければの強い義務感から鳴いたのかも知れませんね。(笑! あるいはこのニワトリが日本から連れて来たものだとしたら、数時間ではありますが時間差がありますから、ジェットラグで体内時計の周期を狂わせてしまったのかも知れません。 また、別のテレビ番組でこんなおもしろい実験をやっていたこともありました。ずばり「ニワトリに朝鳴きをさせない方法」を紹介していました。 ニワトリのケージの天井の高さを低くして、ニワトリが首をそらして鳴こうとすると頭が天井につかえてしまう。すると喉を張ることができないものだから、コケコッコーと上手に鳴けなくなるという仕組み。 モニターの画面に映し出されたニワトリは盛んに時を告げようとするのですが、喉を十分に伸ばすことができないものだから、「コ、コッ、コケッコ、コケェ~」と鳴き止んでしまう。 このときのニワトリのストレスたるや計り知れないものがあったに違いありません。文字どおり鳴くに鳴けない(泣くに泣けない)状態だったいうわけ。(笑! きっと体内時計の針を大きく狂わせてしまったに違いなかろうと、遅ればせながら心配をしています。(笑! 皆さんの体内時計は、どんな時を刻んでいますか?くれぐれも体内時計の針を狂わせないように心がけたいものですね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月13日 11時50分05秒
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