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突然ですが、皆さん「肩車」はご存じですよね。どなたも小さいときお父さんの肩の上にまたがった記憶おありでしょう。またご自分のお子さんをご自分の両肩に乗せたことがないという方もいらっしゃらないでしょう。 さて、この肩車ですが、皆さんの地方ではなんと呼びますか? 昨日の日経最終面の文化欄に、肩車の東北地方での方言について、長年調査された元高校教諭のよしだ・みつるさんの記事が書かれていました。 なんと岩手県の北部沿岸地域、青森県の東部では、肩車のことを「ジンジョコ」と呼ぶのだそうです。また青森県西部(旧津軽藩)では、「ジンジョコ」が「ニンニョコ」に変化するとも。 ところ変われば品変わると言いますが、「ジンジョコ」や「ニンニョコ」と聞いて、これが肩車のことだとはとても想像できませんね。。「ジンジョ」は「人形」あるいは「地蔵」を指し、「コ」は親愛の情を表す接尾辞という説明を読めば、なるほどとおぼろげながら想像がついてきます。 「べこのこっこ」というのは、「牛の子ども」のことを指すのでしたね。「どじょっこ」「ふなっこ」も同様でしょう。一般に粘り強い性格で頑固者といわれる東北人ですが、心根の優しさも推しはかることができますね。 さて、私(北陸は富山県人)が「ジンジョコ」「ニンニョコ」に驚いたように、「チンチンボンボ」と聞けば、皆さんは「えっ!」と仰天されるに違いありません。若い女性でしたら、顔を赤らめてうつむいてしまうのではないか。 当地北陸富山では、肩車のことを「チンチンボンボ」と言うのです。 「ボンボ」は「おんぶ」の音便変化だということはすぐにわかりますが、前半の「チンチン」はどう聞いたって男性器の幼児語と解釈するのが一般的というものでしょうから。(笑! ところが「チンチン」の「チン」は鎮座の「鎮」と解釈されます。当地には「(お)チンチンをかく」という方言があるくらいで、これは「正座をする(行儀よくする)」という意味なのですが、正座は「鎮座」から来ていると考えられます。 う~む、その地方地方で言い継がれてきた方言、味がありますね。 皆さんの地方では「肩車」のことを何と言いますか? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年10月29日 11時50分05秒
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