カテゴリ:トピックス
世の中には「撮り鉄」や「乗り鉄」といった言葉に代表されるごとく、多くの鉄道ファンがいることはよく知られていること。 私は別段鉄道ファンではありませんが、それでも旅行ということになれば、多くの場合鉄道を利用することになりますので、駅のフォームで乗り込む列車を待っているときなど、なんとなく浮き浮きした気分になっているのは間違いのないことです。 かくのごとく鉄道が多くの人を魅了してやまないのは、人に、鉄道に乗れば見知らぬ場所へ行ける、目の前の2本の線路は明るい未来へ続いているといった思いを抱かせるからに違いありません。 わが故郷富山にあるローカル鉄道の話題。全国の鉄道ファンにおくります。 ウエブトピックスより、 こんなところにあの電車 京阪テレビカー、富山で第2の人生 私は今「ローカル鉄道」と言いましたが、その鉄道会社とは、その名もズバリ「富山地方鉄道」。(笑! 私たち地元では、「地鉄(ちてつ)」と呼ばれ慣れ親しまれています。 三浦友和が49歳で電車の運転手になった中年の男を好演してヒットした映画「RAIL WAYS 愛を伝えられない大人たちへ」は、全編この富山地方鉄道を利用して撮影されたのをご存知でしたでしょうか? この時に出て来る車両は何型と呼ばれる車輌だったか?トピックスに載っている写真の車両とは違っていたと思いますが、鉄道ファンの方なら、即座に答えることができるでしょうね。 さらに乗り鉄ファンなら、富山と黒部の宇奈月(電鉄富山ー宇奈月温泉)を結ぶ富山地方鉄道本線は、途中の上市駅でスイッチバックして進行方向が逆になる珍しい路線ということもすでにご存じのことでしょう。 もう半世紀以上も前のことになります・・・。何を隠そうこの私は、このスイッチバックする上市駅から電鉄富山駅まで地鉄電車を利用して毎日通学しておりました。ゆえにこの区間なら、乗り鉄ファンも羨むほどに数えきれないくらい乗車しております。(笑! 話を地鉄で第2の人生を歩む「京阪テレビカー」に戻しましょう。 地鉄は北陸新幹線が金沢まで延伸されたことで、増える観光客の先取りをしようと、地鉄カラーに塗装され静かに余生を送っていた10030形を元の京阪カラーに塗装しなおし、観光列車として編成し運行したところ、かっての京阪電車に富山で乗れると関西方面からの観光客に大人気。 一方西武から購入した特急用車両で編成した「アルプスエキスプレス」は、関東方面からの観光客の心を捉え、今や元京阪と元西武の旧型車両は地鉄の業績アップの柱となったということです。 かっての花形車輌をみごと復活させ、観光客の心を掴んだ富山地方鉄道に、あっぱれ!拍手喝さいを送ります。 ・・・う~む、私もこの歳ですからね、地鉄で第2の人生を歩むといいながら大活躍する京阪電車にあやかりたいものですな。(苦笑! 「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。 まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。 はじめに 小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。 「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」 そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。 ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。 ・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。 日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。 そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。 「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。 まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか? 第一部「酒」編 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。 「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。 このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。 大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。 3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか? しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。 すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。 確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。 あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか? う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。 飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。 酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。 世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。 ぜひご一読いただければ幸いに存じます。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月20日 11時50分05秒
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