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テーマ:音楽のお仕事♪(1676)
カテゴリ:├コーチング・優位感覚
さくらピアノ教室では、「優位感覚」を取り入れた、「わかりやすい」「伝わりやすい」「心に残る」レッスンを実践しています。
先日、木下尚子コーチによる、言語感覚系に関するセミナーに出席するため、自分なりに、言語感覚系の生徒の指導法のポイントについてまとめましたので、こちらに書いておきます。 言語感覚とは?→コチラをご覧ください 言語感覚の強い生徒に効果的なレッスン法 1・思考を具体化(言語化)させてあげること 言語感覚系の人は、考えていることを整理し、言語化することによって学習が進むと思います。 「この曲で、一番がんばりたいところはどこ?」 「もっとよくなるにはどうしたらいいと思う?」 などの質問で考えを整理してあげ、その中で思いついたことを、次週の練習課題としてリストアップさせるようにしています。 小さい生徒さんには「ぴあれんキッズ」を使って書かせ、ぴあれんキッズを使っていない生徒は、楽譜の余白やふせんに書かせ、それを見ながら自宅練習させています。 リストを次々に消していくのもやる気がでるようです。 2・目的を明確にすること その日のレッスンのポイントや、今やっていることはどこに向かっているのかを、あらかじめ共有しておくことが大事だと思います。 たとえば触角系の生徒には、「とにかく自分で感覚をつかむまで弾いてみよう」といいますが、言語感覚系の生徒には、「この曲は、速く弾くことより、音の粒をそろえるのが目的だから、それに注意して」など、具体的に指示をしています。そのことによって、レッスンにより集中できるように思います。 3・物語をからめて印象付けること 言語感覚の強い生徒は、得てして「物語」が好きな子が多いです。 逆に、漠然とした雰囲気を表現するのが苦手に思います。 ですので、曲の雰囲気や、イメージを説明するとき、タッチの説明をするときなど、物語や何かの比喩をからめて説明すると、ひじょうに、その曲が印象に残りやすいです。 (注:セミナーに参加されたO先生のご意見では、同じ言語でも、理論寄りの生徒には、物語よりも、理屈を説明してあげた方が効果的とのことでした) 譜読みも早く指も動くのに、表現が苦手が生徒がいます。 今やっている曲で、ちょっと繊細で芯のある音がほしかったので、こういう話をしました。 「普通弓道の的は白黒だけど、特別な日には「金の的」で打たせてもらえることがあるんだって。普段は皆あたったりあたらなかったりなんだけど、金の的で打つと、魔法のようにどんどん当たるんだって。だからあなたもこの曲を弾く時、メロディのこの部分は金の的に当てるつもりで、一か所に吸い込まれるように意識を集中して弾いてね」という話をしました。 そのあと弾かせてみたら、全然前と音が違ったんです。忘れないように、楽譜のその部分に大きく「金の的」と書かせました。 (他にもいろいろな創作ストーリーがあるんですが、このように、言語感覚の強い生徒さんには、「ストーリー性を持たせた」話をすることが大変効果的ではないかと思います。 私自身、もともと言語感覚が強く、こういったお話を作ることは得意で、しょっちゅうお話しをしているので、そのうち、「レッスンに役立つお話例集」なんかも作ってみようかな、と今話していて思いました^^) 4・その生徒にあった言葉選びをすること 言語感覚の強い人は、言葉の意味が通じるかどうかにこだわるので、先生と生徒で、ある程度、言葉に対して共通認識を持っておくことが大切かと思います。 私はいつも、楽譜に書き込みをする際、「この書き方でいい?」と生徒に聞きます。 どういう書き方をすれば、その子の中に入りやすいか。印象に残りやすいか、は、本人に聞くのが一番です。 セミナーの先生方から出た、効果的な指導法 前回の日記にも書きましたが、コーチングサロン第三回参加の先生方から出たヒントを、まとめておきます。 ・一緒にアナリーゼをする ・伝記などの本を貸す ・結果だけではなく、原因ー結果をセットで説明する(ただし、過去の原因をほじくるのではなく、よりよい未来に向かうための説明をすること) ・説明が伝わっているかどうか、こまめに確認をする ・ポイントを絞って話す ・具体的にほめる 言語感覚の先生が指導する際のの注意点 先生自身も言語、生徒も言語…教えやすいけど、こんな落とし穴が! ・先生も言語感覚系の場合、ピアノを弾くよりも、話している時間のほうが長くなりがち ・理屈に偏りがち ・説明文が長い、くどい ↑私も言語感覚系なので、大いにうなづけます。これは反省点 以上、また気付いたことがあれば、追加します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.30 18:12:28
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