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テーマ:音楽のお仕事♪(1676)
カテゴリ:◆ピアノレッスンのための親学
「子どもが練習しないという前に~ピアノレッスンのための親学」シリーズの第二回目です。
総合目次はコチラです。 タイプ3:音楽は好きでも嫌いでもないが、地道な練習は苦にならない このタイプは、親御さんの希望でピアノを習っていて、淡々とピアノを続けている子。 とても器用でなんでもこなせる子が多いです。 「弾きたい曲は?」と聞いても「別に」。 義務でレッスンに来ているようにも見えます。 指導する側としては、こういったお子さんの場合、少しでも今触れている曲に興味がもてるように工夫します。 親御さんができることは「ほかにやりたいことができたら、すっぱりピアノをやめさせる覚悟を持つ」こと、 そして、様々な音楽や芸術に触れさせることです。 このタイプのお子さんは、弾くこと自体に興味が持てないとしても、教養としての音楽は好きになれる場合が多いからです。 逆に、高学年になって感性豊かになってくると、ピアノに情感をこめることを覚え、一気にのめり込む場合もでてきます。 その場合は、自分の意志で、ピアノと自分との関わりを深めていくでしょう。 大人になって目覚める人も。 小さい頃は楽しさがわからなかったけれど、大人になって芸術の素晴らしさに開眼した。 コツコツ練習はしていたので、基礎は出来ている。楽しめる!というわけです。 タイプ4:音楽は好きでも嫌いでもないし、地道な練習は嫌だ このタイプが一番大変ですよね。 おそらく、親御さんの夢や希望で、お子さんにピアノを習わせているケースが多いのではないでしょうか。 でも、いざやらせてみたら、全く練習しない。困った! ということですよね。 教える側からすれば、 「嫌いじゃないならのんびり続ければ、いつかは何かのきっかけで好きになるかもしれない」 と思いながら、あの手この手で細く長くレッスンを続けてもらう方法を考えることでしょう。 親御さんがピアノを習わせることに何かの意義を見つけられ、子どもに余裕があれば、のんびり続けてもいいかもしれません。 ピアノを習うことの意義は、「上達してバンバン弾けるようになる」だけではないからです。 どういう意義を見つけるのか、そしてそれをお子さんの苦にならないよう、どうやってプラスに持っていくかがポイントです。 親御さんが「ピアノを通じてひとつのことを続ける粘り強さを身につけて欲しい」と願っているなら、毎日10分でもいいので、練習の習慣をつけさせる。 「ピアノを通じて音楽に親しんで欲しい」と願っているなら、一緒にCDを聴いたり、コンサートに誘ってみる。 「将来好きな曲に伴奏をつけて楽しめれば」ということだったら、先生にその旨伝え、伴奏付のレッスンを取り入れてもらう、など。 先生とご相談して、宿題を少なめにしてもらったり、進み方をゆるめにしてもらうのもよいでしょう。 このタイプのお子さんには、もともと音楽に興味がないのですから、練習に気が向かないのは当然です。 ですので、「練習の苦痛」を感じさせては可哀そうです。 少しでも「楽しく」取り組めるよう導いていきましょう。 お子さんが楽しめるものを見つけて、ピアノと結びつけてあげること。 絵を描くのが好きなお子さんなら、今弾いている曲のイメージを絵に描かせる。 本を読むのが好きなら、音楽に関連する本を勧めるなどの方法です。 将来、「ピアノはバリバリ弾けるようにならなかったけれど、音楽を通じて自分の好きな分野を深めることができた」そんなふうになってもらえれば大成功です。 芸術とすべての教養はリンクし合いながら深まっていくと思うからです。 「音楽―歴史」「音楽―社会奉仕」「音楽―社会情勢」「音楽―美術」など、数え上げればキリがないくらいです。 音楽で培ったイマジネーション(発想)能力が、社会に出て働くようになった時に役立つこともあります。 音楽をわが子の中にある「種」と結びつけてあげるのが、一番近くにいる親御さんに役割ではないかと感じています。 私は指導の時もこのことを意識しています。これについては後日書きますね。 このように、練習に関するお子さんのタイプは人それぞれだと思いますが、レッスンのことは先生に任せるとして、ご家庭でできることもたくさんあるはずです。 上記でご紹介したタイプは、親の側の心構えで多少は変えることができます。 特に、お子さんを音楽好きにさせるにはご家庭の環境が大きくものを言います。 練習の習慣に関しても、ピアノを習い始める前から心構えを作っておくことで、ある程度いい方向に進みます。 次項から詳しくご紹介していきます。 次回は ご家庭で音楽を楽しもう 心屋先生のお母さんが幸せになる子育て 2021年2月「子どものピアノに困ったら」というブログを始めました ブログは「さくらピアノ教室」のホームページ内にあります 良ければご覧ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.14 08:51:15
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