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テーマ:音楽のお仕事♪(1679)
カテゴリ:◆ピアノレッスンのための親学
「子どもが練習しないという前に~ピアノレッスンのための親学」シリーズの第四回目です。
総合目次はコチラです。 3. ピアノを習うための心構えをしっかりと! イライラしないママになれる本 趣味として音楽全般を楽しむのであれば、前記事のように、家族で音楽を聞いたり、コンサートに足を運んだりするだけで十分ですが、 楽器を演奏できるようになりたい(楽器を演奏できるようになってほしい)と思って、おけいこ事としてピアノを習うと決めた場合、親子ともに心構えが必要です。 なぜなら、ピアノという楽器は(ピアノに限らずほかの楽器でも) 小さいころからの基礎練習が何よりも大切だからです。 かといって、退屈な反復練習だけを繰り返せばいいというのではなく、 「どうしたら、もっと上手になるのか」 「このメロディをもっと素敵に弾くには?」 「人に何かを伝えられる演奏とは?」 そういったことを、たとえ、小1、小2くらいでも、日々考えながら弾いていくことが何よりも大事です。 でも、現実は、学校の宿題や友達との遊び、ゲーム、テレビなどの中で、毎日一定の時間を練習に割くのは大変です。 学校の帰りもどんどん遅くなってきます。 習い事も多いです。 また、遊びたい気持ちが抑えられず、ほんの15分ほどの練習が続かない子もたくさんいます。 「子どもの気持ち、やる気を優先したい」という声をよく聴きますが、未成年のうちは、とくに小学生までは、子どもの意志と同じくらい、親の意思(教育方針)が大切であると考えます。 子どもというのは、環境に左右されやすいですし、放っておくと楽な方へ流れていってしまうからです。 ですが、何もまったく遊ぶなと言っているわけではありません。 塾や習い事でガチガチにスケジュールを組むのも可哀そうです。 遊ぶときには遊ぶ。 遊び以外にも、やるべきことはやる。 そのあたりの区別や心構えを、親御さんがしっかりお子さんに伝えてほしいんです。 たとえプロ志向ではないにしても、いえ、それだからこそ、お子さんにどんなことを身につけてほしいのか、どんな人生を送ってほしいのか、親ごさん自身がしっかり見据えたうえでピアノを習わせることには大いに意義があると思います。 親ごさんが「そんなに弾けなくても、楽譜が読めればいいかな」 という中途半端な気持ちだと、結局習い事は続かないものです。 親ごさんの中途半端な気持ちは、子供に伝わるからです。 親ごさんが真剣にピアノを習うことの意義について考え、「あなたの将来にこれが大事だと思うから」ということをお子さんに日々伝えていってください。 親ごさんの真剣さは、お子さんにも伝わっていくと思います。 子の心構え(幼児期からピアノを習っている場合は、6歳くらいから心構えを教える) 1・習うと決めた以上、最低毎日の練習は行う。小学生の間は黙って練習!(最低ソナチネまで!) 基礎さえできていれば、高学年になって他にやりたいことがでてきても、時間を減らしてバランスを取ることもできます。 2・「やる気」は自分でアップさせる。好きな曲、弾きたい曲を見つける努力をする(私の教室では「お楽しみ曲」リストを作るよう勧めています) 3・わからないこと、なかなかできないことは、一人で悩まず先生に相談する 4・いま、持っている課題を全力でクリアする努力をする 5・「遊びたい」「忙しい」をいいわけにしない 6・お友達の成長を喜ぶ。お友達の頑張りを見習う 7・同じ教室や身近な人の中に、目標のお兄さん、お姉さんを作る 8・目標の曲を作る 親の心構え 1・毎日の練習の習慣づけに協力する 2・先生を全面的に信頼する 3・他の子と比べない。欲を持たない。 4・子どもの頑張りを認める 5・さぼったときには叱る 6・子どものピアノに興味を持つ。褒める。 7・親自身が音楽(クラシック)に興味を持つ 8・練習環境を整える。ピアノを購入する。設置場所に気を配る。練習中はテレビを消すなど協力する。ピアノの周りを片づけておく。必要な楽譜は惜しまず購入する。楽譜を整理して置くなど。 再度言いますが、ピアノはほかの習い事と違い、ご家庭の協力が不可欠です。 特にお子さんが小さければ小さいほど、大きく作用します。 ピアノを買うのも、ピアノを置く場所を決めるのも、子供の一存では決められないからです。 家での過ごし方をどう割り振るのかも、ご家庭の環境が大きく影響します。 ピアノという楽器が、毎日の練習が必須である以上、上達には以下の3つは欠かせません。 1・ピアノの先生の力 2・お子さんのやる気 3・ご家庭の協力 特にお子さんがまだ小さいうちには、上記の割合は、 3対3対4 程度であると考えています。 かといって、「毎日見張ってしっかり練習させなければならない」ということではなく、 ピアノを続けやすい環境を整えてあげること お子さんのピアノに関心を持つこと 親がピアノを続けることの意義を考え、お子さんに常に伝えること が大事なのです。 次回は 4. 年齢に応じた接し方で、無理なく練習の習慣をつけよう その1・幼児期の接し方(2~6歳) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.04 16:10:16
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