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カテゴリ:■さくらみきの日常
2013年12月26日。
鎌倉芸術館で行われた、辻井伸行日本ツアー2013へ行ってきました~ 去年はドビュッシーとショパンでしたが、今回はショパン&リストです。 去年の記事はコチラ 曲目 第一部 ショパン ノクターン第20番≪遺作≫ ノクターン第18番 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ ピアノソナタ第2番≪葬送≫ 第二部 リスト エステ荘の噴水 ベトラルカのソネット 第104番 愛の夢 第3番 ラ・カンパネラ イゾルデの愛の死 グノーの歌劇≪ファウスト≫からのワルツ アンコール 「ノクターン第8番」 「それでも、生きてゆく」 「革命」 まずはショパン。 ショパンは、ノクターン2曲から始まりました。 ショパンのノクターンは、日本では≪夜想曲≫と呼ばれ、ノスタルジックな伴奏に乗せて、甘いメロディが歌われます。 そのメロディは甘美であったり、ものうげであったり、ほの暗かったり、悲哀に満ちていたり……人間の奥底にたたえられた感情を、じんわりすくい上げるようです。 その中で、1曲目に演奏された「第20番 嬰ハ短調 遺作」。 出だしから流れる、印象深いメロディ。最初の一小節で、心をぐっとつかまれてしまいます。 各所にちりばめられた嘆きの音型は、ちまさに珠玉の宝石! 2曲目の第18番。私、この曲の出だしが大好きで、よく出だしだけ弾いてました; 希望とか、未来とか、勇気とか、そんなものが感じられます。 もちろん18番も、期待を裏切らない演奏。 ショパンのノクターンは音楽の麻薬。 強烈な麻薬ではないけれど、聴いているうちに、ゆるゆると心に入り込み、染みついてしまいます。 辻井さんのノクターンをもっと聞いてみたいと思い、さがしてみました。 第7番 嬰ハ短調 & 第8番 変ニ長調 第8番は今回のアンコールでも1曲目に弾いてくれました^^ 3曲目は、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」 この曲は、8年前17歳の辻井さんが、ショパンコンクールの2次予選で演奏した曲。 ショパンコンクールでの演奏 この時の透明感あふれる演奏もいいですが、昨日の演奏は、さらに細やかに、さらに輝かしく、さらに深みを増していました^^ アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは、曲名の通り、「アンダンテ・スピアナート」が序奏にあり、そのあとポロネーズが続きます。 ショパンのポロネーズは、勇壮だけれど、品がよくて端正そして、美しい。 特にこの曲は、一片の影もなく、晴れやかで喜びに満ち溢れています。 ショパンの最後は、ピアノソナタ第2番。 第3楽章に「葬送行進曲」が含まれているこの曲は、ソナタの中でもいろいろな意味で変り種。 でも私は荘厳で好きです。特に葬送行進曲の良く知られたテーマの後が! 辻井さんの演奏は、奇をてらうことなく、あくまで透明感あふれる素直な演奏だったと思います。 休憩をはさんでお次はリスト。 が。 この調子で解説していくと、いつまでたっても終わらない気がしてきたので(コンサートの翌日に記事をアップするつもりが、もうお正月もあけて5日になってます;)リストの部分は気が向いたら追記していきます。 余談 1月1日にBS朝日で放送された特番で、2013年11月にベルリンフィルハーモニーホールでのリサイタルの様子が流れました。 そこで、今回私が行ったコンサートで演奏された曲と同じものが数曲流れ、あの感動を再び味わうことができました。 クラシックにまるで興味のない夫も一緒に聴いていて、「すごいね」と…… 影でニヤリと笑う私^^ 辻井さんには、これからも、音楽でたくさんの人に素直な感動を与えていってほしいと思います。 それから皆様。 ピアノ曲はぜひ、生演奏を聴いてほしいと思うのです。 他の楽器やオーケストラでも同じですが、ピアノは、音楽ホールなど、音響を考えて設計された場所で聴くと、テレビやネット、CDで聴くのと全然違った感動があります。 クラシックはよく知らないのでつまらない、という話も聞きます。 が、ピアノコンサートの楽しみ方として、知っている曲を楽しむという方法もありますが、音の響きそのものを楽しむという方法もあります。 音のシャワーを浴びるように、純粋に、ピアノの響きそのものを楽しんでみてください。 きっと癒される体験になると思います^^ 年に一回でよいので、ぜひ、気になるピアニストのコンサートに足を運んでみてくださいね^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.01.05 08:29:03
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