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カテゴリ:◆音楽指導者向けセミナー
2015年3月31日にSTEP1とSTEP2を同時開催いたしました。
当日は、3月いっぱいで終了する、2014年度のこんなにできた表を持参しました。 どの生徒さんもお花が満開! できた!やった!うれしい!がつまっています(*^_^*) 2007年に考案、2008年から実施している「こんなにできた表」 毎年改良を重ねているがゆえに、内容がたくさん詰まっていて、初めての方にはわかりにくい面もありました。 特に今回は、1日ですべてを網羅しようとしているので、参加者が受けとる情報量は多大になります。 そこを、できるだけわかりやすくするために、説明の時間よりも、「自分で作って実感する」時間を多めにとるようにしました。 step1では、「できた表・体験版」をみんなで作りました。 これは、林が体験レッスンを行う際に使用しているものす。 セミナーでは、実際に切り貼りして表を作り、レッスンでどのように使うのか実際にシールを貼る体験をしていただきました。 できた・うれしいの花束 できた・うれしいの木 にも、実際さくらの花を貼る体験をしました。 花束の花を貼る際、参加者には「あること」を書いていただきました(レッスンではそれを生徒さんに書いていただきます) それを書くことで、レッスンのモチベーションがグンとアップします(*^_^*) 先生方自ら体験していただくことによって、生徒さんの気持ちになることができたと思います。 このセミナーは「生徒のやる気アップ」と銘打っていますが、シール表を使ったからといって、どんな子もやる気がアップするわけではなく……そのことは、どの先生方も感じていらっしゃると思います。 「何曲合格したからシールを貼る」「何日練習したからシールを貼る」そういう一般的な使い方でももちろんOKですが、声掛け+シール貼りを上手にリンクさせることで、シール効果は高まります。 林が大切に思っていることは2つ。 1・「生徒さんとのコミュニケーションをとる際、どのような視点に着目するか」。 ・「レッスンでできたこと」だけではなく、「過去」「未来」の「できた」「できる」にも着目すること。 ・苦手ではなく、その子の得意や好きなことに目を向けること 2・声掛けに、先生自身の確固たる信念に基づいた一貫性があるか ただ場当たり的に「すごいね」と褒めればいい? なんでも「すごい」「できたね」でいい? そうではなく、一人ひとりの生徒さんをよく見て、今何を褒めるのが効果的か考えることが大切になります。 1と2で大切にしたいことを、シール表に反映させていく。 これが、できた表の効果をさらに倍増させます。 午後に行ったstep2では、「がんばれピアノ名人」の表と、「わたしのちょうせん(レベル分けちょうせんシート)」を作成しました。 毎回セミナーのレポートを書くたびに声を大にして言っていますが、レベル分け課題や進度表をレッスンに取り入れるのは、生徒同士を競わせたり、進度を急かしたりするためではありません。 生徒の視野を広げ、刺激を与えたり、希望や夢を持ってもらうのが目的です。 そこにはやはり、先生自身のあたたかな声掛けが必要になります。 さらには、親御さんにも、声掛けのポイントをお伝えすることが大切になります。 「こんなにできた表」を活用することで、先生自身がもっと生徒さん一人ひとりを理解できるようになり、もっともっと生徒さん一人ひとりが大好きになる! それが林の夢であり、目標です。 ★当日のご感想★ ブログ掲載ご許可をいただ方のみ、掲載いたします。 午前開催 STEP1 A先生 音楽教育は実に幅広いと感じさせてくれたセミナーでした。山の頂上を目指すということが、やる気につながるのか、めげてしまうのか、家庭でのフォローも必要だと思いました。 「林方式」で学んだ子どもたちは、社会に出ても広く大きく世の中を渡っていける原動力になると思います。 音楽は人類の財産である。 楽しく学べました。 B先生 これからこの「できた表」を、自分なりに使えるように考えてアレンジしていくことは、自分の指導法を見つめるためにも良いことだと思いました。 生徒がいつまでに、どこまで弾けるようになるか逆算して、そこに行くためにレベルを分けて、それぞれのレベルを達成することによって目標のところまでたどり着けたらと思います。 「できた表」は、成果が数で現れたり、キャラになったり、お花が咲いたりするので、子どもにわかりやすく成果を感じさせてあげられそうです。 C先生 「できた表」の内容をすべて一斉スタートするのは難しそうなので、まずはstep1のシール表と花束・さくらの木と、step2のスケール表とがんばれピアノ名人あたりから行ってみようと思います。やっていきながら自分自身が把握できたら、少しずつ改善しつつ、広げていこうと思います。 セミナーがこの時期でよかったです。とても分かりやすく、やる気が出てきました。 D先生 いま、自分はどんなことをしているのか、何のためなのか、これからどうなるのか、ということを、私の生徒はわからずに、ただ出されたものを課題にこなしているのではないかと感じました。 ああなりたい、こんな風に弾きたいという目標をもてば、ピアノへの向き合い方も変わってくるはず… 練習もやらされているのではなく、やってくるようになるかも…… 特に中学生には、弾きたい→弾けた という目標を持って永くピアノを楽しんでほしいです。 そのためにも、今日いただいたヒントを十分に考え、私なりの活用をしていきたいと思います。 E先生 段階を追ってわかりやすく組み立てられていてとても素敵な表でした。 ただレッスンをするだけでなく、必要なテクニックやソルフェージュまで、すべて取り入れ1つ1つ丁寧な指導、これができたら次はこれね、と幼児にも理解でき、視覚で気持ちもあげられ、シール貼りで手先強化!? 練習を習慣化できるように思います。熱意は伝えたいものです。 F先生 バーナムは昔使っていたのですがまた考え直そうと思います。 私も細かく分けたほうが生徒のスモールステップになり、モチベーションも上がると思いますが、この量を見ると、先生ほどの先生のお話し通り先の遠さを感じてしまいそうです。でも、生徒によって、全体を見せるのではなく、部分だけ見せるというやり方でもいいんですよね。 午後開催 STEP2 A先生 細かい作業、シールの多さ、それでも生徒のモチベーションを上げるために努力されていらっしゃることに、とても感動しました。大人でも「こんなにできた表」が目に見えて積み重なっていけば、目標が確実に仕上がりますね。 できたこと、現在がんばっていること、弾きたい曲が明確に自身でわかるのは、幼稚園児でもとらえられ、楽しみが増えますね。やはりシールは必要ですね。きれいでとても素敵な表でした。 B先生 さまざまな工夫がされていてすごい!と思いました。生徒それぞれの頑張りを認め、目に見える形にすることでモチベーションも上がるのだと感じます。それに向けて、先生側の細やかな心配り、目配り、目標の持たせ方、充実感をどう感じさせるかなど、考えることがたくさんですね。 漠然とレッスンしていてはだめだと思いつつ、どこまで実行できるか難しいですが、シールを貼ることが目標にならないようよく考え、少しずつレッスンに取り入れ、やってみようと思います。 C先生 ブログで拝見してぜひ実物を見たい! 話を伺いたい!と思っていました。直接拝見して、ブログではわからなかった細部や疑問が解消され、最初からすべてではなくても、すぐに自身のレッスンに取り入れ、試してみようと思えました。 お話も分かりやすかったです。4月ですし、ぜひいろいろ作成してみます! また、時間と労力をかけて、ここまでたどりついたであろう素晴らしいお知恵と資料を出し惜しみなく教えていただき、ありがたいやら恐縮やら、です。 D先生 工作のように切ったり貼ったりする作業は、大人の私でも楽しく、見た目も可愛く、生徒たちもきっとやる気になるのでは、と思いました。先生自身も目標達成のために表を使ったと伺い、説得力のあるものだと思います。自分自身にもまた、子育てにも活かせると思い、子どもと一緒に作ってみたいと思います。ぜひ教えていただいたことを取り入れて、レッスンに活かしていきたいと思います。 E先生 生徒さんがいまどこにいるのか。なにをどのくらいやっているのか。現在の自分、目標(未来のこと)それらが表になって見える形になっているとわかりやすいですね。 現在と目標はレッスンの時に意識していましたが、過去やったことを評価して、目に見えることをやっていなかったので、取り入れたいと思いました。 モチベーションアップ!どうやってすればよいのかと思っていましたが、とても参考になりました。ぜひ取り入れたいと思います。 F先生 ソルフェージュ・初見・スケール・リズム等、個々にやっていることなどが、レッスンノートのページに書いてあるので、それを表化して、色彩化することで、モチベーションがあがり、進化すると思います。 教則本のレベル分けも大きな仕事になってくると思います。 分野を明確化する、それを見て指導者としての資質向上にもつながる…… 後は先生のようにうまくパーツを作り上げることですが、パソコンで作るのがシンドイ自分がいます。お力をお貸しください。 G先生 結構細かくてびっくりしました。私の教室でもいろいろ貼ってありますが、先生のものほど華やかではないので、大変参考になりました。レッスン内容も見直すきっかけとなり、良い意味でまた忙しくなりそうです。ワクワクしてきました。 次回のセミナーは2015年8月末~10月ごろの予定です。 次回も、step1と2を同時開催します。今年最後になります。 会場が取れましたら、また告知をいたしますのでよろしくお願いいたします。 今回のセミナーは席数が少なく、お断りする方もいて申し訳なく思っています。 次回は大きな会場が取れるよう、抽選がんばります! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.04.04 09:46:24
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