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横浜市磯子区「できた♪が見える」さくらピアノ教室

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2015.09.04
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生徒が10人いると、そのうち2人は練習しない? ピアノ教室における「2:6:2」の法則とは?

★第三回・あの、ムダにキレイなママ集団は何だ!★


個人のピアノ教室を運営されている、「練習してこない生徒率が高くてお悩みの先生」は、ぜひお読みください。

総合目次はコチラです

レッスンミニ連載.jpg

こんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。
ピアノ指導者向けプチ連載の第三回です。

前回までの記事では、『10人生徒がいれば、2割はよく練習してくる、2割は全く練習してこない、6割はどちらともいえない』という「2:6:2の法則」をご紹介し、その中の「どちらともいえない6割の生徒」についてお話しました。

生徒の割合2.JPG


「どちらともいえない生徒」は「どっちにも転ぶ可能性のある生徒」!

先生のフォローや教室の雰囲気などに刺激され、練習してくる生徒になるかもしれないし、
フォローがうまくはまらず、練習してこない生徒になるかもしれない……


だからこそ、

『どっちにも転ぶ可能性のある生徒に火をつけ、「練習してくる2割」に限りなく近づけることが、教室活性化への大きな一歩になる』

ということでした。


第二回目の記事はコチラ



第三回目は、「フォローなしでも練習してくる生徒」に注目してみます。



★第三回・あの、ムダにキレイなママ集団は何だ!★


先日、とあるママたちと、こんな会話をしました。

このママたちはみなさん、0歳児から小学校低学年のお子さんを持っていらっしゃいます。

仮に、そのメンバーをAさん、Bさん、Cさんとしますね。


Bさん「Aさんっていつもきれいだよね~~~どうやってメイク覚えたの?」
Cさん「私も知りたい!メイクだけじゃなくて、服もおしゃれだよね」
Aさん「実は、幼稚園バスが一緒のママ友の中に、すっごくキレイな人がいるの。その人みたいになりたくて、メイクとか服を真似したの」



Aさんは、最初はメイクなどにあまり関心がなかったそうなんです。
同じバス停のキレイなママ友さんに影響されて、「この人みたいになりたい」と思ったんですね。

そのママさんは、単に「ちょっとキレイ」ではなく、圧倒的に、カリスマ的にキレイなママなのだそうです。
身近に「素敵な人」がいることの影響って、大きいですね!

Aさん、それからメイクの勉強をし、身なりにも気をつけ、気づいたら、「おしゃれでキレイなママ」になっていたそうです。

しかし、それだけにとどまりませんでした!!

その後、Aさん以外の、そのバス停のママたち全員がキレイになったそうです;
子どもたちの乗ったバスを見送る幼稚園ママたち……
しかも、すごくハイレベルな集団。

いったいあのママたちは何者!?
そんな周囲の声が聞こえてきそうです。

グループの中に一人スターがいると、全体のレベルがあがるんですね。


ママたちの女子力があがることの是非はともかく。

ピアノ教室も同じですよね。

教室の中に「○○ちゃんみたいになりたい」
という「あこがれの存在」がいると、その影響力は大きいです。

「フォローなしでも練習してくる2割の生徒」を、ぜひ、教室の「あこがれのお姉さん・お兄さん」にしてみてください。

キラキラ輝く、教室のスター(=キラキラ生徒)がいると……

とくに「どちらにも転ぶ可能性のある6割の生徒」への影響力は大きいですよ~


もともと、「6割の生徒」は、まわりの雰囲気に左右されやすい性質を持っています。
前回の記事で、「キレイなお部屋はますますキレイにしたくなる」というお話もしましたね。

教室に1人か2人、キラキラ生徒がいるだけで、その生徒さんにひっぱられて、「私もがんばる!」というふうになること必至です。


といっても、やり方にも程度がありますよね。
キラキラ生徒だけ褒めたり、持ち上げたりすることは、教室全体の公平感を損なってしまいます。

では、どのようにすればいいのでしょうか?


公平感を損なわずに、他の生徒さんにモチベーションを上げるには、「キラキラ生徒」を「褒める」のではなく、

「キラキラ生徒」の目では見えない部分を「目に見える形」にして、他の生徒さんに示してあげるのがいいと思います。


2つの方法をご紹介しますね。

ピンクハート1つ目は、「キラキラ生徒」に話を聴き、それを、他の生徒さんに伝えることです。

何を聴くのかというと、


「ピアノのどんなところが好き?」
「ピアノでどうなりたい?」
「毎日どんなふうに練習してるの?」



というような、
ピアノに取組む上でのポジティブな考えや行動です

その言葉を、折を見て、他の生徒さんに伝えるんです。

「○○ちゃん(キラキラ生徒)は宿題の練習をする前に、好きな曲を弾くんだって。そうすると楽しくなって、宿題の曲もがんばろうって思うんだって」

また、苦労したことや、頑張ったことを聞きとって、伝えるのもいいですね。


「○○ちゃん(キラキラ生徒)も、この曲さいしょはすごく難しかったんだって。でも、毎日弾いてたら、だんだん弾けるようになって、たのしくなったんだって」


すると、『ああ、○○ちゃんでも、むずかしい、たいへんだって思うんだな。でも頑張ったんだな』
と、感じるかもしれません。

ポジティブな「共感」が生まれるわけです。

他の生徒さんのポジティブな取り組みを知ることや、「自分だけじゃない」と共感することは、モチベーションアップにつながります。



黄ハート2つ目は、いま、「キラキラ生徒」が取り組んでいる曲がどのくらいのレベルで、「そこにいくまで、あとどれくらいあるのか」「何をすればいいのか」を明確に見せること。

その際、「こんなにできた表」を使うと、さらに効果的!

言葉で伝えるだけよりも、目で見せたほうが、インパクトが強いんです


わが教室では、憧れの曲や、そこにたどりつくまでにやるべき教本を、初歩から上級まで一覧にした「がんばれ!ピアノ名人」という表があり、その結果を、「こんなにできた表」に反映させています。

20131127-ブログ21.jpg
がんばれピアノ名人(林の手作りです!)


たとえば、キラキラ生徒が発表会で「エリーゼのために」を素敵に弾いていたとします。

生徒Aちゃんが、この曲を気に入った場合……以前は下記のような会話を交わしていました。


私「発表会で、他の子が弾いていた曲で、気に入った曲あった?」
生徒A(どちらに転ぶ可能性もある6割の生徒)「○○ちゃん(キラキラ生徒)が弾いていた『エリーゼのために』を弾いてみたい!」
私「素敵な曲だよね~~~」
生徒A「でも、私に弾けるかな~~~」
私「だいじょうぶだよ!次の発表会までがんばれば!」
生徒A(何を頑張ればいいんだろう……???)



「言葉」で伝えただけですと、会話はすぐに流れ、記憶に残りにくいですし、漠然と「次まで頑張れ」と言われても、実感がわかないですよね。

心に残らない、実感がわかないというのは、つまり、「生徒の心が動いていない」ということなんです。

生徒の心を動かし、定着させるには、「目で見せて、実際の体験とリンクさせる」ことが必要です。

そこで、「こんなにできた表」の出番。

たなばた会21.jpg

見える化を利用すると、上記の会話がこのようになります。

上記の会話の続きです。

私「だいじょうぶだよ!次の発表会までがんばれば!」
生徒A(何を頑張ればいいんだろう……???)

ここで、生徒に「がんばれピアノ名人」と「こんなにできた表」を見せます。

私「ねえ、Aちゃん、みてみて。いま、Aちゃんは、ぴあのどりーむの4巻でしょう?」
生徒A「うん」
私「エリーゼを弾いていた(キラキラ生徒)ちゃんは、どりーむの4巻が終わって、5巻も終わって、ブルグミュラーの最後の方なんだよ」
生徒A「へぇ~!」
私「次の発表会までに2年あるから、それまでに、ここまで行ければ、エリーゼのためにを弾けるよ」
生徒A「あと2冊だね。がんばる!」


↑その際、実際の「次の教本」の中身を見せて、先生がパラパラ弾いてあげるとなお良し!

20131127-ブログ21.jpg
(この会話で使っている、「がんばれ!ピアノ名人」は、こんなにできた表セミナーの「ステップ2」でご紹介しています)


このように、「あこがれの曲」や「あこがれの生徒」のやっているレベルが目で見えて分かることの効果は大きいです。

セミナーでもご紹介しますが、わが教室では、「こんなにできた表」を活用して、日頃のレッスンのなかで、このような会話を頻繁にしています。

教室全体の2割の「キラキラ生徒」にあこがれの心を抱くことで、「どちらに転ぶ可能性もある6割の生徒」のほとんどが、キラキラ生徒へと変貌を遂げました!

次から次へとやる気の火が伝搬していく様子は、まるで魔法をみているようでした。


練習しない生徒率が高くてお困りの先生方、ぜひご参考にしてみてください(^_^)/

次回は最終回です。





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最終更新日  2015.10.01 12:17:08
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