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カテゴリ:美術展・展覧会など
私はかなりそこそこの高校と大学を卒業して今でもこのブログの様に読み易い文章を書いている。語彙力も半端ではない。つまり日本人で国語ができる上位5%には入っている。その私がこれらの文字が何と書いてあるか読めない。 左のは朝聞道だそう。 朝聞道の意味も分からない。 朝、真理を聞いたならば、夕に死んでもよろしいね。(論語) だそう。 論語の言葉を知らないのは勉強不足とするしかないが、、私が読めないという事は、これを読める人は日本に100人に1人も居ない。もしかして1000人に1人も居ないかもしれない。そんな書を書いて何か意味があるのだろうか? こういう書を書いて、私はこんな書体の漢字を知ってます!っ! その字を太い筆で操れるんです凄いでしょうっ! 的な事を或る先生が始めて、我も我もと理事の先生の方々が始めて、弟子も真似してこうなっちゃったんだろうか? 公募展は、確かに、臨書しただけではモノマネだから、自分なりのオリジナリティーが必要な事は理解する。しかし、日本人が読めない書を書いて何かが進むのかな? 書道というのはそんなに古典の詩や文学や哲学、儒教、道教、仏教、篆書や甲骨文字、歴史、様々な古代文字を勉強する人のためにあるのかね? 今の世の中、社会人の98%は、この一年、毛筆と墨で文字を書いた事がないだろう。99%かもしれない。 つまり、小中学生は授業で筆を使う事もあるかもしれないが、大人は100万人ぐらいしか書道をしてない。 このままでは墨と毛筆で文字を書く人はあと300年でこの世から消えるよ。 読売書法会のような集まりは書道の裾野を少しでも広げるために、やってみたい!と思われるような物を展示すべきではないかな? これではとっつき難くなる一方なのではないかな? 俺だったらこういう分かりやすい、内容の伝わる書(と呼べないが)を書きますね。 右は 盟誓 だって。。読めない。 私が読売書法展に2度も来場したのは、40周年記念行事、名品でたどる書の歴史・特別展を観るためであり、公募展の方はほぼ興味は無いんだけどね。 黒田清輝は近代洋画壇の巨匠中の巨匠。 右から 「智・感・情」 三枚合わせて一つの作品になる、非常に有名な構想画。 当然ながら、物凄いデッサン力の上に成立している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.14 23:51:10
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