SF作家が『蒼の彼方のフォーリズム』の飛行について解説すると
TVアニメ『蒼の彼方のフォーリズム』PV 空中浮遊は反重力によるもの 鳥の雁型編隊は、先頭の鳥の後流に後続が乗ることによって後続のエネルギー消費を少なくする。大型ジェット機が生み出す後流はその飛行径路にしばらく渦流が残るくらい大きいので、ジャンボやA380の着陸後は数分経たないと小型機が着陸出来ない。フォーリズムの話なんで続きます。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 蒼の彼方のフォーリズムの空中浮遊は反重力によるものと思われる。ネット配信しか見てないんでもし違う設定だったらごめんなさい。反重力なので、その飛行は空気を押し出す反動による推進ではない。光による航跡は残るが、推進による大気の反動はないように見える。さらに続く。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 戦闘機並みの機動性 つまり、フォーリズムの飛行で起きる大気擾乱は、人体が高速で空気を押しのけるものだけと推測出来る。たぶん、現行機で一番近いのはグライダーかなー。しかしながら、飛行中に突風や他の選手が巻き起こす風による影響がほとんど描写されないことから、その飛行機関は戦闘機並みの機動性があるよねえ。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 飛行機の推力が自重に近くなると、揚力ではなく推進力を使った飛行が可能になる。飛行は揚力を使うが、推力を使った進路変更は翼で機体姿勢をコントロールして無理矢理そっちに機体を持っていく、揚力に頼らない飛行なので機動という。いーかげんな説明でごめんなさい。詳説は検索して。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 んで、フォーリズムの反重力ブーツは選手を簡単に静止浮遊させる上に揚力体でもない人体を簡単に飛行させる。つまり、反重力ブーツが発生させる推進力相当の力は、選手の体重を軽く上回る、描写を見る限りは体重の二~三倍の推力を発生させると推測出来る。推力重量比2から3ですからね、すごいよ。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 推力重量比ってのは、推力と機体重量を比率で現わす数字である。これが1を越えると機体は推力だけで垂直上昇出来る。最新戦闘機でも、満載重量で推力重量比が1を越える機体はない。燃料消費して、増槽落して、やっと推力重量比が1を越える機体がほとんど。実戦状態でこれになる機体は多い。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 ところが、フォーリズムの場合は、生身で推力重量比2~3という高推力を発生しているように見える。まー反重力ならそれだけ身体にかかる反動も軽減出来るんで身体にかかる負担は飛び降りたりする程度で済むだろうけど、うまく重力方向制御しないと首とか腰とかかんたんにぎっくりいくだろなー。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 いやね、せっかく飛ぶ話なんだから、風とか渦とか描写してくれればもっと飛んでる感じ出るんじゃないかなーと思うんですよ。しかしそうなるとガッチャマンや魅せられてみたいな翼拡げて筋力で翼面制御みたいな、両手に団扇持って強引にアクロバットみたいな描写になるのかなあ。見たい。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 ちなみに推力重量比1だと空中静止出来ます。推力重量比2つまり自重の倍の推力があれば、落ちるつまり自由落下するような勢いで上昇出来ます。H-IIロケットは初期状態で推力重量比3つまり自重の三倍の推力なので、自由落下の倍の勢いで上昇すると予想してたらだいたいそれくらいだった。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 ロケットは点火時に重量が最大で、そのあとは固体でも液体でもどんどん燃料が消費されて自重は軽くなり、一方推力はそんなに変わらないんで、加速度はどんどん上がっていきます。初期有人ロケットの最終加速度が7gとかの殺人的な数字になってたのはこのため。— 笹本祐一@放課後地球防衛軍、新発売! (@sasamotoU1) 2016年2月28日 【中古】蒼の彼方のフォーリズム for Nintendo Switch