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愈々庵気まぐれ日記

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2009.03.18
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カテゴリ:都内散歩

遊歩道脇の展示品

 

先の散歩をしていると小さな児童遊園地がありそこに石の標本がいくつか

隣に区立科学館がありその活動の一環なのか表示板なども設置されている

 まづ目に付いたのがさざれ石(細石)、君が代に歌われているあれである

野菜の掻き揚げみたいなこの石意外に硬い。

 

IMG_0441

そしておなじみ東尋望などに見られる六角柱状節理をなす安山岩

このようにカットして磨いたもの、また小さいものは東尋望大きなものは

アイルランドに見られる亀の甲状のタイルを敷き詰めたような岩床を作る

IMG_0445

次は蛇紋岩、文字通り磨いた面には蛇のうろこ模様が見える

IMG_0444

次は三波石、埼玉と群馬の県堺にある神流川の支流三波川に由来する

名前である。またその次は神戸の御影の地名に由来する御影石

IMG_0442IMG_0447

 三波川と御影は日本列島の中央構造線付近に位置いている

両者は断層と関係が有るのかもしれない。何の専門知識もない者の憶測

こんなことを思いついたのもそこの掲示板に日本列島の中央構造線と

糸魚川・静岡構造帯(フォッサマグナ)が書かれていたからである

IMG_0448

これらは下の図(Wikipediaより)で赤い線の中央構造線と青で囲まれた

フォッサマグナである。裕次郎の映画「黒部の太陽」で有名な破砕帯

フォッサマグナで帯状であるが中央構造線は線状になっている

我々がこの掲示板に見入っている時小学生を連れたサイクリングの

親子連れがやって来た。お父さんが坊やに教え始めたので我々も

聞き入った。以下その要旨と帰宅後Wikipediaで調査したもの

これら二つの構造線は日本で最初の地質学教授ナウマンによって発見

命名された。ナウマン象化石の発見者である。フォッサマグナを境に

日本列島は曲がっている。衛星写真を見ると中央構造線は熊本から

始まって国東半島、伊予から吉野川流域、紀伊・松阪、渥美半島・

東海、天竜から南アルプス西側北上して諏訪湖にいたる線が

はっきりと認識できる。中央構造線(赤線) の北側は領家変成帯で

花崗岩(御影石)などが多い南側は三波川変成帯で前記三波石などが

見られる。中央構造線が露出している場所ではこれらの岩石が産出

されておかしくない。どうやら私の推理は間違いではないらしい。

先のお父さんの話によるとこの構造線を境に昆虫や小動物の生態に

違いが見られ、どちらかが亜種として分類されるらしい(カマキリと

蛙が例として話されていた)。 後半の話には息子は飽き飽きして上の空

代わって老人二人が熱心な生徒であった 

こんな事を考えてしまったのは三波石と徳島吉野川流域の阿波青石の

類似性からである。吾が故郷では後者は阿波特産石として建材に多用

されている。一方何度か訪れた三波石峡では天然記念物として採石が

禁止されている。両方をよく知る私には同じものにしか見えない

また何度か訪れた神戸六甲山や高松屋島台地の御影石が思い出された

なぜこんなことにこだわったかと言うと、私が生まれ育った四国の片田舎の

場所はこの中央構造線の真上に位置していたのである

中央構造線

目的のない散歩がとんだことに発展して後始末に散歩よりもはるかに

長い時間を要してしまったが、おかげで一つ賢くなった気がしている






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Last updated  2009.03.19 11:19:49
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