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愈々庵気まぐれ日記

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2021.02.14
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2月は受験の季節
我が家の一番年少の孫も当事者なのでやはり気にかかる今頃である。
受験となると100%自分頼りなのだが世人は天満宮に詣でて道真公にお願いする。
公とて裏口入学のブローカーではないので困惑していることだろう。
道真公と言えば真っ先にに思い浮かぶのは66年前古文の授業で習った和歌

東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ

「春が来たら花を咲かせて芳香を起こしてください
主人がいなくなっても春が来たことを忘れないでおくれ」と解釈していた。
この歌は政治的陰謀論で大宰府に左遷される道真が都を去る際
庭の梅に託した歌と思っていた。

前回のブログに続く三題噺の題として調べてみると少し理解と疑問が湧いてきた。
国語の先生のブログによると「をこせよ」は「送ってよこしてください」
の意で「起こす」とは別の言葉。
「梅の花よ 東風に載せて 都から大宰府へその香りを送っておくれ 
お前の主は都を離れ、遠く西の大宰府に流されるが 春が来ると
きっと都に残るお前の香りを思い出したいものだ」
つまり東風は香りの運搬屋さんでここでは都と大宰府の間で
香りの缶ずめを運ぶ宅急便役にしている。

道真が大宰府に左遷されたのは昌泰4年(901年)1月25日と記されている。
陰暦には閏月があるのでこの日が正確には分からないが陰暦1月25日は
太陽暦では今年は3月8日に当たる。
ちなみに京都北野天満宮のホームページによると梅の開花は
今年は2月3日で3月初めが最盛期を迎える。
そうすると道真は最盛期の梅の花を眺めながら読んだことになる。
まだ咲いていない梅の木を見て、その年の春を見ずに去る残念さを
歌ったのではなく、春爛漫の梅の花を見ながら来年以降も
よろしくとお願いしている歌だったのだろう。

下の2葉の写真は大宰府天満宮の本殿前にあるというご神木の「飛梅」
である。この梅は大宰府天満宮では毎年一番早く開花するそうだ。
日本で一番大切にされている梅ノ木であろう。
またこの梅の木は株分けされて子や孫が全国の天満宮にあるそうだ。



道真は都の自邸に桜、松、梅を植えて愛でていたという。
このうち桜は悲嘆にくれて枯れてしまい、松と梅は道真をしたって
大宰府に向かって飛んで行ったそうだ。



しかし途中松の木は疲れて神戸市須磨の海岸に降りてそこに根付いてしまった。
梅の木だけは頑張って大宰府まで飛んで行ってこの「飛梅」になったという。
そうすると「東風」は必要ない訳で、ややつじつまの合わない話ではある。

私が何十年か前に大宰府を訪れたのは8月だったので
姿は上の写真お様に青々としていたのだろうか、その姿は全く脳裏に浮かばない。







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Last updated  2021.02.14 21:18:30
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