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カテゴリ:つぶやき
先日、ご町内の旅行会で福島県の穴原温泉まで行った時の事でした。
早朝に目が醒めて、洗面所に行こうとしたら、 お部屋のドアの下の朝刊に目が留まりました。 同室の皆さんはまだ夢の中、 静かに、新聞をめくりました。 さら~っと見て、地方紙の新鮮な字面をみながら、 一か所に釘付けになりました。 福島日報より、道標 2019.6.17朝刊 白河に言い伝えられている物語、ふたつ、 読んでいるうちに何とも言えない感情が湧いてきました。 町はずれの物語、 親と子が別れの時に、親が残した桜のつえが子の戦死後、桜が咲いたお話 和歌の達人が、町はずれで出逢った女子から返歌された素晴らしさに、 道を引き返したお話 庄司戻しの桜と、宗祇戻し、 自宅にもどってきてからも何か気になって、調べてみましたところ こんな説もありました。 この「うるか」の説話は各地にも伝わっているそうで、 かの平安朝の情熱の歌人和泉式部(生没年不詳)が 登場するパターンもあるそうです。 ある時、藤原道長の娘で 第66代一条天皇の 中宮上東門院藤原彰子(988〜1074)の お供として和泉式部は、 播磨の国にある西の比叡山とも称される天台宗の古刹、 書寫山圓教寺参詣の帰途に縁あって 長者五郎左衛門の家に泊めてもらったところ、 幼いときに捨てた子供小式部と 偶然再会することができました。 この時、この小式部が綿を摘んでおり、 和泉式部が「その綿は売るか」と聞いたところ 小式部が詠んだ歌が、 「秋川の瀬にすむ鮎のはらにこそ うるかといえるわたはありけれ」でした。 (ネット検索引用) 宗祇戻しについて、 宗祇「その綿は売るか」 とたずねると、 婦人は、 「阿武隈の 川瀬にすめる 鮎にこそ うるかといへる わたはありけれ」 と和歌でこたえたため、 宗祇は陸奥の風流を感じ、 ここから京へ引き返したと伝えられています。 (うるかは、鮎の塩から) ふたつに共通する戻りの場、何をいわんとするのかしら? なぜ、私は惹かれたのか、いろいろと 考えをめぐらした福島の地でのできごとでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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