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カテゴリ:英語教育
2時間目に入ってからしばらくして、ある生徒が手を挙げました。
おぉ! 手が挙がったねぇ。 はい、どうぞ。
「テニスをする」は状態ではなくて、 「テニスをしている」は状態だと思います。
誰の?
「私」の。
うん、いいねぇ。 僕もそう考えています。
じゃぁね、「テニスをする」が状態じゃないなら、 何なんだろう? 「テニスをしている」が「私」の状態と言えるのは、 なぜなんだろう?
すると、もう一人の生徒が、
「テニスをする」は、動作です。 「テニスをしている」が「私」の状態なのは、 テニスをしている「途中」だからです。
おぉぉぉぉ! いいぞ、いいぞ!! だんだん深くなってきたよ。 「深く考える」って、こういう風に 「なぜ?」に対する答えを探すことで、 地中をどんどん掘っていくイメージなんだよ。 僕もその通りだと思います。 あともう少しだ。 じゃぁ、「途中」であったら、なぜ状態なんだ?
この授業での目的の一つ、今後の授業のあり方。 手を挙げて説明した生徒は3人いたのですが、 英語が苦手な3人なんです。 手を挙げなかった生徒の中にも、 ノートにちゃんと書いていた生徒が数人いました。 テスト本番、頼れるのは自分だけ。 自分の答えに対して根拠をもち、 確信をもたなければ、プレッシャーに負け、迷ってしまう。 消しゴムで消して答えを書き直して提出したけど、 最初に書いていた答えが正解だった。 こんなことが起こってしまうんです。 「授業を聞く」という行動も同じですね。 別に「手を挙げて発表しろ!!」と言いたいんじゃないんです。 ただ耳で聞き、ノートをとるだけでは学べないんです。 積極的に自分の頭で考えるかどうか、 これが同じ時間、同じ内容の授業で生まれる「差」なんですよね。 今の時点で、成績が良い生徒も、良くない生徒も、 今後のことを考えれば、 中1生クラス全員に最も必要なことだと思ったんです。
よぉ~し、よく諦めずに長い時間考え続けたねぇ。 先生、説明しちゃおっかぁ~?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全員が顔を横に振ります。
何で? よく頑張ったじゃないか?
ううん、このままだと悔しい。
分かった。 じゃぁ、休憩をとった後に、第3ラウンドだ!!
これが授業を聞くときに必要な本物の「積極性」。 全員に伝わったみたいです。 つづく・・・。
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Last updated
2009.01.06 11:17:03
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