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カテゴリ:文学
梅原千鶴・著作権在り、転用ご遠慮ください。 秋の実りの代表は、今も昔も{柿、栗、蜜柑}のように思います。 明治28年秋、正岡子規は夏目漱石に10円借りて伊予松山から東京に帰る途中、最後の旅となった奈良に立ち寄り、『柿喰えば鐘がなるなり法隆寺』の俳句を詠みました。 その日が26日だったところから、10月26日を柿の日と定め、最近では各地で盛んにイベントが催されています。 ここ最近柿が不作でしたが、今年は平年並みのようで、お店にたくさん並んでいます。 正岡子規の好んだ柿は『御所柿』で、柿の総生産の0.4%の栽培で、今ではほとんど私たちの口に入ることはなくなってしまいました。 以前、「正岡子規・最後の旅」と題して個展を開きましたが、その折にずいぶん探しましたが、不作で手に入れることは出来ませんでした。 今年、子規の関係者の方から夫が頂いてきた『御所柿』を披露いたします。 大振りな富有柿、筆のような形の筆柿、右下の富有柿を小さくしたようなのが『御所柿』です。この表現は『御所柿』に対して不遜で、無礼ですネ。 私の想いますに、富有柿は、御所柿を改良して作られるようになったのでは・・・・と。 お味も甘くて、とても美味しい!美食家の子規がこよなく愛したのも頷けます。
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最終更新日
November 21, 2012 03:33:52 PM
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