|
テーマ:庭の植物(235)
カテゴリ:植物(木本)
よく知られている様に、サンショウの芽は料理方面では単に「木の芽」と呼ばれ、古典的な使い方としては、吸い物の吸い口(特に潮汁)に使ったり、筍の煮物や筍御飯に載せたり、或いは練り味噌に一緒に擦り込んで田楽味噌にしたりする。 我が家では、伝統的に筍を煮るときにサンショウの葉を一緒に煮る。 だから、サンショウの新芽がふいてくると、筍が食べたくなる。私の筍好きはかなりのもので、毎年孟宗竹の筍を4本位は生から湯がいて料理する。
昔、庭が広かった頃は、直径7cm位の大きなサンショウの木が2本もあって、夏になると刈り込みを兼ねて葉を佃煮にしたものである。これは祖母の仕事で、目の悪くなった祖母が枝から葉を摘む前に、アゲハチョウの幼虫や卵を取り分けるのが私の仕事であった。見付けた幼虫や卵はチャンと飼育して、羽化した蝶は放してやった。
今では木がずっと小さいので、木を丸坊主にしても佃煮には不足である。最近では、生長したサンショウの葉は専ら魚を煮るときの匂い消しに使っている。魚の生臭みを取るには生姜を使用するのが一般的だが、生姜を入れると生姜の味香がしてこれがどうも気になる。サンショウの葉の場合は、魚の生臭みだけ消えて、特にサンショウの香が気になることはない。シコイワシの煮付け等には、サンショウを使った方がずっと美味しく仕上がる。 煮魚がお好きな向きは、一度お試しあれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.08 13:16:13
コメント(0) | コメントを書く
[植物(木本)] カテゴリの最新記事
|