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テーマ:日々自然観察(10057)
カテゴリ:昆虫(アブラムシ)
雪虫、或いは、ワタムシが晩秋に飛び交うのは、それまで棲んでいた2次宿主から1次宿主に寄生転換をする為である。寄主転換とは、例えば雪虫として有名なトドノネオオワタムシが晩秋になるとトドマツの根からハシドイやヤチダモなどに移動する様に、季節により寄生する植物を換えることで、昨年紹介したヤノイスフシアブラムシもイスノキとコナラの間を往復する。
エノキワタアブラムシはマダラアブラムシ亜科に属し、この亜科のアブラムシは寄主転換を行わない。簡単に言えば、エノキワタアブラムシは常にエノキ(時にムクノキ)に寄生する。 秋には雄性の有翅虫が現れるが、この春に飛び交うワタムシ様の有翅虫は胎生雌(無性)である。有性生殖の為に飛ぶのではなく、単に分布を拡げる為に飛んでいるのである。
こう言う綿毛を被った虫は撮り難い。全体がボワーとしているので、焦点が合っているのか合っていないのか、よく分からないのである。往々にして、虫の止まっている葉に焦点が行ってしまう。しかも、この「ワタムシ」、外見に似合わず?かなり敏感で、近づくと直ぐに飛んで逃げる。 実は、昨年も撮ったのだが、気に入らないので没にしてしまった。今年も、かなり沢山撮ったが、残ったのはこの3枚のみ。或いは、2ヶ月の海外出張の間に接写の腕が落ちたのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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