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テーマ:日々自然観察(9873)
カテゴリ:昆虫(アブラムシ)
無翅胎生雌は淡緑色で、背側に少し濃い緑色の斑紋が縦に3列並び、全体的に地味な目立たない色合いをしている。保護色と言っても良い。ノソリノソリと歩くだけだから、天敵の目を誤魔化す必要が有るのかも知れない。 しかし、飛ぶことの出来る有翅胎生雌は、白と黒を基調にした派手な装いである。
拡大してみると、白と黒だけではなく、胸部は青みがかっており、前脚と中脚には飴色の部分がある。4色刷とは、アブラムシにしては、随分「色好み」の洒落者?である。 しかし、他に緑がかった色の薄いのもいる。これはテネラル(teneral:羽化直後のまだ外骨格が固まらず、色も定まっていない状態)だと思うのだが、下の写真の様に、既にチャンと吸汁している。口器だけは先に硬化するのだろうか。或いは、こう言う中間的な色合いをした有翅胎生雌が居るのだろうか? テネラルならば、次の日にでも見てみれば色が白黒に変わっている筈である。 ・・・しかし、こちとらも物忘れに関してはそろそろ一流と言える年齢、すっかり、忘れてしまった。
ナシミドリオオアブラムシは、オオアブラムシ亜科としては珍しく寄主転換をする。晩春になれば、名前にある通り、ナシ(梨)その他の夏宿主に移住するのである。先日、この有翅虫のことを想い出し、シャリンバイの葉裏を見に行ったのだが、残念ながら、其処にはもう何も居なかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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