全国きき酒選手権鶴岡地区予選会とパーティー
昨年初めてきき酒大会に出場したのがこの大会。私の住んでいる山形市のある村山地区では開催されず栄光冨士加藤社長よりご紹介いただいて昨年出場しました。自分の能力を試す場としては絶好の機会であり、鶴岡の皆様はお酒を扱っている店でも飲食店の人でもopenに受け入れてくださいます。今回の出場者は120名程度、かなりの人数です。さて今年は出場はせず、後ほどの表彰式パーティーに出るつもりで行ったのですが、竹の露相沢さんより「順位には入れないのでやってみれば?」といわれ、やってみました。自分の実力がどれほどなのか試す場としてはとてもいい機会です。きき酒ってかなり緊張するんですよね。ずっと手に汗かいていました。ルールは・・・____________________________第一テーブルに7種類のお酒が並んでいます。銘柄が隠され、茶色っぽいグラスに日本酒が注がれています。1種類づつ飲んでも、口に含んで出してもいいですがおいしいと思う順に並べます。時間は5分。先日7分で練習してしまいました。そして、第二テーブルでまた7種類きき酒をし好きな順に並べます。同じ銘柄が順不同で並んでいます。第一テーブルで1番と書いたものが、第二テーブルでも1番で同じ銘柄であれば0点。ただ、第一テーブルで1番で、第二テーブルで7番をつけてしまうと、差が6点あり原点となります。点数が低ければ低いほどいいです。____________________________毎回1番と2番好きなものとあまり好きではない7番、8番はわかるのですが、3,4,5,6あたりがあやふやになるので、3つのポイントを決めました。まずは口に含む前の上立香(鼻で感じる香り)を判断する自分の中では、4種類程度の香りはわかります。その強弱で8種類程度に分けることはできるとおもいます。ただ、同じ種類の香りがあったらわかりません。次に、含んだときの甘み、渋み、酸味、うま味の違いで判断する。はじめに感じる味が何か、後に感じる味が何かで2通りの感じ方ができます。そして最後は読める字でコメントを書くいつも焦っているので、コメントがぐちゃぐちゃになりますので、きれいに書くことを心がけました。さて結果はいかに???~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~表彰式では様々なお酒を楽しみました。参加者は350名程度。鶴岡酒造協議会会長の相沢さんの挨拶では、ちょうどこの日の10月20日は全国的に日本酒のイベントが3つ開催されていること。一つは、第二回世界きき酒師コンクールが東京で開かれています。きき酒師という資格を持つ方々がプレゼンも含めお酒の知識、食との相性などを競う大会です。東北ブロック代表として鶴岡市の佐野さんが出場しています。二つ目は市販酒を審査するイベント酒サムライというのが今年初めて開催されています。全国新酒鑑評会が市販のお酒と違うことから、市販酒でおいしいものはどうかというものかというものを、一般の方、飲食店の方含め審査するイベントです。そしてもう一つがこの全国きき酒選手権鶴岡地区大会。2002年には全国で準優勝を果たしている方を輩出している鶴岡地区は酒蔵が9つもあり盛り上がっています。また、鶴岡地区の9つの蔵のうち7蔵がアメリカに進出し各蔵の酒を紹介してます。国際的な鶴岡です。そんな鶴岡地区は金賞受賞も多く、輝かしい成績をおさめています。蔵元はお世話になっております、冨士酒造(栄光冨士)、竹の露(白露垂珠)、佐藤仁左衛門酒造場(奥羽自慢)、羽根田酒造(羽前白梅)、そのほかくどき上手、大山、渡会、鯉川、やまと桜と全国的にも有名な蔵元がある銘醸地です。さてテーブルには各蔵の小瓶たちがありました。庄内風芋煮とともに和田来、くどき上手白吟醸をいただきました。いちばんのお気に入りは、羽前白梅遊花風宴生。香りひかえめで、渋み酸味があるので、食中酒にはピッタリです。銘酒コーナーにはまた様々なお酒がありました。白露垂珠の和食55シリーズ。和の色がそれぞれの米のイメージをあらわしています。お気に入りは鶴岡産山田錦を使った純米大吟醸。山形県でも山田錦が極少量ですが収穫できるようになりました。ふくよかな香りとうま味はさすが山田錦です。出羽の里もやっぱりいいです。程よい香りとのみやすさバツグンです。今年から本格醸造が開始されるこのお米。これからが楽しみです。大山さんの大吟醸蔵隠れとてもおいしかったです。そう思ったら出品酒ということでした。さすがです。羽前白梅の俵雪はフレッシュタイプと純米吟醸夢一輪は3年熟成ですがまろやかでおいしい、梅湧水はなくなっていました。昨年の大山酒蔵祭りで気に入って買ってきて取り扱いをはじめた梅酒です。写真はありませんが、亀の井酒造さんの黒紫米のお酒もよかったです。表彰式がはじまり、司会の栄光冨士)加藤社長から2名の全問正解者がいるとの話がありました。北海道からいらっしゃった佐藤さんとなんと私でした。きき酒能力が少し上がったのでとてもうれしかったです。優勝者は酒米研究会の方。来年の県大会ではぜひ頑張って欲しいものです。パーティーが終わり蔵元反省会へ。我々夫婦もご一緒させていただきました。会の運営の成功、きき酒のお酒の話しなどいろいろとおうかがいいたしました。その後は、3次会で「ごっつぉや」というところにいきました。昭和通り店 鶴岡市本町1-8-16以前竹の露さんの会でお会いしたマスターのお店です。鯉川の高松さんも一緒でした。なんでも映画の撮影で某有名人が昨晩きたとのこと。おいしいかも汁とお好み焼きをいただきまた日本酒を飲みました。あ~気持ちがいい状態です。この日も様々なお酒と様々な皆様と交流ができ、とても楽しいひとときを過ごすことができました。鶴岡の酒はやっぱりレベルが高いことを実感できる会でもありました。お互い力をあわせるところは力をあわせ、また切磋琢磨し実直に酒造りに取り組んでいる証拠です。そして造り手のよさまじめさ、飲み手がしっかりおいしさをわかり、ささえている地元これがあって初めて地酒であり、これからも飲まれる地酒になるのだろうと思いました。日本酒のよさおいしさをもっともっと広めていきたいですね。そして、そういう人がふえ、日本酒が多くの方々に愛されるようになってほしいあらためてとおもいました。