カテゴリ:香港電影
“哥哥”という愛称で親しまれたレスリー・チャン(張國榮)が突然この世を去ってから、早くも6回目の春を迎えた
03年4月1日火曜日の夜のニュースでレスリーの訃報を聞いた時は、一瞬我が耳を疑った。え?嘘やろ?…嘘であってほしかった。慌てて「雅虎香港(YAHOO! Hong Kong)」を覗くと、レスリーのニュースで持ちきりだった。その時に印刷した記事は今も手元にあるが、落下の様子まで克明に伝えていて(そういうお国柄っす)、何とも切ない… 昨年のレスリーの命日には “一人ぼっちの「張國榮追悼鑑賞会」”を開き、お気に入りの10作品を見ながらしんみりと彼を偲んだ。ちなみに、その10作品はというと― 男たちの挽歌【英雄本色】(86) / チャイニーズ・ゴースト・ストーリー【倩女幽魂】(87) / ルージュ【[月因]脂扣】(88) / 欲望の翼【阿飛正傳】(90) / さらば、わが愛 覇王別姫【覇王別姫】(93) / 大英雄【射[周鳥]英雄傳之東成西就】(93) / 君さえいれば 金枝玉葉【金枝玉葉】(94) / 夢翔る人 色情男女【色情男女】(96) / ブエノスアイレス【春光乍洩】(97) / 流星【流星語】(99) だった。 今年は5作品を紹介し、哥哥を追悼したい。 ・「狼たちの絆(縦横四海)」(91) 導演(監督のこと):ジョン・ウー(呉宇森) ・「ハッピー・ブラザー(家有[喜喜]事)」(92) 導演:クリフトン・コウ(高志森) ・「楽園の瑕(東邪西毒)」(94) 導演:ウォン・カーウァイ(王家衛) ・「金玉満堂 決戦!炎の料理人(金玉満堂)」(95) 導演:ツイ・ハーク(徐克) ・「ダブルタップ(鎗王)」(00) 導演:ロー・チーリョン(羅志良) 「狼たちの絆」は、それまで体調を崩して静養していたチョウ・ユンファ(周潤發)の復帰作、結婚を発表したチェリー・チェン(鍾楚紅)の引退作、そしてレスリーが歌手を引退してカナダへ移住するため、香港映画最後の出演作になる(はずだった)話題作。大スター3人組は泥棒役なのだが、香港電影らしからぬちょっぴりお洒落なストーリー 「ハッピー・ブラザー」は香港で92年の旧正月に公開された、レイモンド・ウォン(黄百鳴)プロデュースの明るく楽しいお正月映画(^^) 出演はレスリー、レイモンドの他に、チャウ・シンチー(周星馳)、マギー・チャン(張曼玉)、サンドラ・ン(呉君如)、テレサ・モウ(毛舜[竹/均])等々とかなり豪華。レスリーのオカマ演技は必見! 「楽園の瑕」は、金庸の武侠小説「射[周鳥]英雄伝」に登場する脇役の若き剣豪時代を描いた作品(らしい。金庸の小説は日本でも結構出版されているが、まだ読んだことが無い)。個人的にはウォン・カーウァイの作品が苦手なので、何やあまり良く分かんないけど…(^^ゞ この作品、映像と音楽を編集した「東邪西毒終結版」が15年ぶりに再上映され、現在中国各地で公開中とのこと。ちょっとだけ気になるなあ。 「金玉満堂 決戦!炎の料理人」のレスリーは、40歳前とは思えぬほど可愛い(*^^*) 元スゴ腕料理人ながら今はすっかりダメ男に落ちぶれた阿Bことケニー・B(鍾鎭濤)もいい味出してるし。百恵ちゃん&友和さんのパロディが強烈で、ストーリーはすっかり頭から抜けてしまった 「ダブルタップ」では珍しくサイコキラー役をクールに演じているレスリー。流石演技派だけあって、悪役もゾッとするほど上手い。とあることから人に向けて銃を発砲してしまったレスリーは、やがてそれが快楽へと変わり…というストーリー。ちなみにダブル・タップとは連射した2発の銃弾を同じ所に命中させることをいうそうな。レスリーの狂気の宿った眼が恐くもあり、また悲しくもあり… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.03 03:52:48
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