カテゴリ:洋画(主に80's-90's)
『青い光の夜 預言者の墓があばかれ デモンズの祝祭が始まるとき
暗黒の底 アキロンの大王が目醒める』 ノストラダムスの謎の4行詩。彼はこの摩訶不思議な予言に託して人類に何を警告しようとしたのだろう? 77年公開の伊ホラー映画「サスペリア(SUSPIRIA)」のダリオ・アルジェント(Dario Argento)が製作・原案・脚本・総指揮をつとめ、ランベルト・バーバ(Lamberto Bava)が監督した86年公開のロックンロール・ホラー映画といえば「デモンズ(DEMONS)」だ。 大学生のシェレルは地下鉄の駅で気味の悪いマスクをした男から映画の試写状を手渡される。作品の題名はなく、メトロポールという初めて聞く劇場の名と、午後6時開映とだけ記されていた。 これはきっとスニーク・プレビュー(覆面試写会)に違いない、と友人のキャシーと一緒にメトロポールへ行くと、ロビーには様々な招待客がいた。その内の一人、ローズマリーがロビーに展示してある銀色のマスクを顔にかぶってふざけていたが、頬に小さな傷をつけてしまう。一方、シェレルとキャシーは劇場で二人の男の子と仲良くなる。そして映画が始まった。 物語は4人の男女がノストラダムスの墓をあばき、中にあったマスクを面白半分で顔にかぶった一人が狂って仲間を惨殺するというものだった。ところが劇場内部でも、映画と同じようにマスクをしたローズマリーが狂い、観客を襲い出した。襲われた人々は次々とデモンズに変貌し、正常な観客を襲っていく。シェレル達は外に逃げようとドアを抉じ開けるが、そこには固い壁が塞がっており、また劇場には窓も非常口もなく、いつの間にかメトロポールは完全に外部と遮断されていた… とまぁストーリー自体はありがちな感じだったが、この映画が公開された80年代半ばは、83年公開の「フラッシュダンス(FLASHDANCE)」や翌84年公開の「フットルース(FOOTLOOSE)」の成功を受けて、様々なミュージシャンが映画音楽に積極的な時代だったこともあり、サントラはかなり豪華で全編を通して楽しめた。 音楽監督を手掛けたのは、「サスペリア」のおどろおどろしくも美しい旋律が印象的だったゴブリン(GOBLIN)の元リーダーであるクラウディオ・シモネッティ(Claudio Simonetti)。そして参加ミュージシャンはリック・スプリングフィールド(Rick Springfield)をはじめ、ビリー・アイドル(Billy Idol)、アクセプト(ACCEPT)、モトリー・クルー(MOTLEY CRUE)、プリティ・メイズ(PRETTY MAIDS)、サクソン(SAXON)、ゴー・ウェスト(GO WEST)等の懐かしくも豪勢な面々がズラリ。 この映画はどうも「霊幻道士」と同時上映だったらしい。うーむ…確かに劇場でこの映画を観た記憶はあるのだが、「霊幻道士」の同時上映はアラン・タム(譚詠麟)の「魔界天使(小生怕怕)」だったような気がするんだけど。岡山だけそうだったとか?…って、そりゃないわなあ でも「魔界天使」は82年公開(※1)なので、やはり私の記憶違いのようだ。今まで結構記憶頼りに綴ってきたが(今回はパンフレット頼り)、そろそろヤバいかも 最後に、アルジェントさんのお言葉を。 「デモンズについて、我々はただひとつの事実を知り得る。神が我々人類に代わるべき存在の選択をすでになされたということだ」 ※1 「魔界天使」の日本公開は86年で、同時上映はサミュエル・ホイ(許冠傑)主演の「スペクターX(最佳拍[木當]之千里救差婆)」でした。 L.A.H.さん、お教えいただきどうも有難うございました~ m(_ _)m 本日のひまつぶし ・まずは「DEMONS」のTrailerをどうぞ→こちら ・デンマーク出身の6人組、PRETTY MAIDSで“Night Danger”→こちら ・旧西ドイツからは老舗・ACCEPTで、“Fast As A Shark”→こちら ・米国はL.A.メタルの象徴、MOTLEY CRUEの“Save Our Souls”をどうぞ→こちら ・最後は英国のベテランHMバンド、SAXONで“Everybody Up”→こちら どの曲も最高ッ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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