カテゴリ:御朱印巡り
御朱印巡りの楽しさにすっかり魅せられ、次の休日はどの寺社へ参拝しようかと考えるだけで心躍る今日この頃。ネットであれこれ調べていて知ったのだが、先日参拝した誕生寺と西大寺は、それぞれ山陽・山陰の名刹古刹37ヶ寺を結ぶ中国観音霊場の特別霊場と第一番札所であるらしい。ならば今回もその中から選ぼう――ということで、まずは倉敷市玉島にある第七番札所・円通寺へと車を走らせた。
円通寺は良寛和尚が若い頃に十数年間修行した寺で、良寛さんが修行した僧堂は良寛堂として今も当時のまま残っている。お寺もいいけど、何といってもここの見所は寺域一帯の円通寺公園と、眼前に広がる玉島湾や水島灘の眺望だ。ん~、ええ眺めじゃのぉ。 円通寺 円通寺公園 続いては一つ戻って倉敷市児島にある第六番札所・由加山蓮台寺へ。由加山は厄除け寺として知られているが、訪れるのは初めてだ。 “ご利益のある表参道入口”と書かれた看板に従って長い階段を上っていくと、何やら立派な建物が。ほぉ、ここが第六番札所の由加山か。何も考えず参拝し、御朱印をいただいて帰ろうとしたところで奇妙な看板が目に入った。 『瑜伽大権現蓮台寺ご参拝の方へ お知らせ 平成9年3月3日、突然活動をはじめた由加神社は、由加大権現と文字を変えて権現さまの名称を使用していますが、この由加神社と千三百年の歴史をもつ別格本山瑜伽大権現蓮台寺とは一切関係ありません。ご祈祷・お札・お守りを、お受けの際は間違いのないようにご注意ください』 ええッ、何コレ!? どういうこと!? どうやら今しがた参拝したのは由加神社本宮で、隣接しているお寺が蓮台寺らしい。成程、神社とお寺は別なのね…って、それにしてもこの刺々しい看板はどうなんだろう。相当いがみ合ってるんだろうなぁ…。 蓮台寺で御朱印をお願いしようとするも、先に神社でいただいた御朱印の横に書いていただくのも何だか悪い気がしたので、わざわざ1ページとばして依頼したものの、お寺の方が何故か前のページを捲って由加神社の御朱印を確認(?)したので、私のささやかな気遣いは全くの無駄になってしまった。 備前藩主・池田侯の祈願所となり、藩主自ら参拝していたというだけあってお寺自体は素晴らしく、池田の殿様が参拝の折に宿泊された客殿には、円山応挙の絶筆とされる「竹鶏の図」や、狩野探幽筆「七賢人図屏風」等の見事な襖絵とかもあるのだが、どうも神社とお寺の関係の方が気になっちゃって。 持ち帰ったパンフレットやそれぞれのホームページなどを見てみると、元々は一つだったのが明治時代になって神仏分離令により由加神社と蓮台寺に分離されたそうな。でもって1997年3月3日、由加神社が宗教法人としての独自活動を開始してからというもの、連台寺と対立状態にあるらしい。 「ご利益のある厄除け石段 表参道よりお参りしましょう!!」(由加神社 パンフレット) 「児島・玉野市方面から蓮台寺へお参りの方は『表参道』の駐車場の前を通りますが、必ずそこは通りすぎて、お参りに最も近い蓮台寺駐車場までどうぞ」(蓮台寺 ホームページ) 「この建物は葬式・法事殿 蓮台寺」(由加神社パンフレット 境内図) 「昨今、由加山蓮台寺境内駐車場並びに、周辺路上において、当由加山蓮台寺とは無関係の悪質な客引きや、案内をする者がいるという情報がございます。(案内に従うと、由加山蓮台寺とは無関係の場所へ連れて行かれることになります。)」(蓮台寺 ホームページ) 両者の間で何があったかなんて知ったこっちゃないが、これは流石にマズいんじゃないの!? 参拝客ドン引きしちゃうよ。 由加神社本宮 瑜伽大権現 蓮台寺 岡山市内に戻り最後にぷらりと立寄ったのは、黒住教の教祖・黒住宗忠の生誕地にて教祖を祀る宗忠神社。地元では大元神社と呼ばれている。同じ江戸時代末期に開かれた天理教、金光教と共に幕末三大新宗教の一つに数えられるそうで、京都の宗忠神社は孝明天皇によって勅願所となり、皇室や公家から篤い崇敬を受けたらしいが、個人的には新興宗教はどうも信じる気にならない。でもしっかり御朱印はいただくという…この罰当たりめッ! 宗忠神社 御朱印 円通寺 蓮台寺 由加神社 宗忠神社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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