カテゴリ:The B-52's
『Wild Planet』 released on August 27, 1980
個人的には1980年にリリースされたこの2ndアルバムこそ、The B-52'sの最高傑作だと思う。 キース「2ndアルバムの方が我々のサウンドをうまく表現していたと思う。僕たちの音楽性をね」 ――またしても『With the Wild Crowd! Live in Athens, GA』インタビューより 1stではそれまでライヴの中心曲だった “Davil in My Car” や “Private Idaho”、“Strobe Light” などがクリス・ブラックウェルの決定により外されてしまったが、2ndではそれらの曲も収録されることに。更に、より完全な音響を求めてプロデューサーにはRoxy Musicの「Manifest」やTalking Headsのデビューアルバム「Talking Heads: 77 」でエンジニアを務めたレット・デイヴィス(Rhett Davis)を招き、またB's自身もプロデューサーとして、そしてブラックウェルは製作総指揮として名を連ねた。 1stアルバム同様、バハマ・ナッソーのコンパス・ポイント・スタジオで録音された2ndアルバムは、全米・全英で共に18位を記録、これはリッキー在籍時のB'sのアルバムでは最も高順位である。衝撃度は1stの方が強かったかもしれないが、楽曲は2ndの方が粒揃いだ。 初っ端を飾る “Party Out of Bounds” は80年代以降のライヴには欠かせない定番曲となり、デビュー前からのレパートリーの一つだったノリノリの “Strobe Light” は大盛況だったUS Festival(82年)のステージで最後に演奏された。 “Private Idaho” といえば、80年代初頭にガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)監督がたまたまアイダホ州でこの曲を聴き、後に自身の監督作品のタイトルに使用したことでも知られる。(「My Own Private Idaho」91年公開。主演はリヴァー・フェニックス(River Phoenix)&キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)!) そして “Quiche Lorraine” は仏の郷土料理の歌か何かかと思いきや、まさかの逃げたプードルの名前だったという脱力ソング わんわん! 嗚呼、フレッドの作詞センスの素晴らしさよ。 このアルバムで最もお勧めの楽曲は、シンディのヴォーカル&リッキーのギター・リフが冴え渡る “Give Me Back My Man”。 I'll give you fish I'll give you candy I'll give you everything I have in my hand ~ Give me, give back my man Give me, give back my man ~♪ という歌詞の若干の奇妙さはいつもながらであるが、この曲ではリード・ヴォーカルもコーラスもシンディが一人で担当。フレッドとケイトのヴォーカルもそれぞれ個性的でいいけど、やはりシンディの単独ヴォーカル曲に名曲が多いような気がする。80年6月にオランダの「TopPop」で放送された映像や、85年1月の「Rock in Rio」での演奏映像を観ると、リッキーがこの曲で使用しているギターはフェンダーのテレキャスターだ。とはいっても「US Festival」ではストラトキャスターだったし、他のライヴ映像ではまた違うギターだったけど。“Rock Lobster” や “Dance This Mess Around” で使用しているモズライトはギターど素人には敷居が高すぎて手が出ないが(ギターに全く興味が無い者の個人的な意見です)、幸いなことに家にテレキャスターがあるので、今はそれでリッキーになったつもりで練習している。 Give Me Back My Man (TopPop) Ricky's Telecaster ! Give Me Back My Man (Rock in Rio) Ricky's last stage … お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.20 21:50:37
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