Pastime Paradise

　『Athens, GA - Inside Out』　released in February 1987

　監督＆脚本 ： トニー・ゲイトン（Tony Gayton）
　出演アーティスト ： R.E.M.、The B-52's、B-B-Que Killers、Time Toy、Jim Herbert、Flat Duo Jets、John Seawright、Howard Finster、Dreams So Real、Love Tractor、Rev. John D. Ruth、Kilkenny Cats、Squalls、Pylon

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　このDVDはB'sやR.E.M.を輩出したジョージア州アセンズにおける80年代半ばの音楽シーンのドキュメンタリー・フィルムで、MTVのThe Cutting Edgeでも取り上げられたりしたそうなのだが…。DVDの裏ジャケ文句をまるっと書き写してみると、おおよそこんな感じ。

「 “…さわやかなホームメイド感。それはアセンズ自体と同じくらい奇妙で気取らないものだ” by The New York Timesのジャネットさん
　“素晴らしい写真、変なキャラクター、朝にパジャマでビールを飲むR.E.M.メンバー。これ以上何を望むの？” by ザ・マフス（The Muffs）のvo.キム・シャタック（Kim Shattuck）
　
　The B-52'sとR.E.M.の成功に牽引されて、ジョージア州アセンズは80年代半ばまでに国内で最も素晴らしい音楽シーンだった。後続のさまざまなジャンルのいくつかの異なるバンドがいて、このフィルムはアセンズを魔法の芸術的環境として、バンドが競争せず調和して共存し、理想を共有する土地として描いている。
　ルーシー・コブ・インスティテュート（Lucy Cobb Institute）チャペルでの、R.E.M.の “Swan, Swan H” と “Dream(All I Have to Do)” のライブパフォーマンスも含まれている。
　また、B-52's、Pylon、B-B-Que Killers、Time Toy、Jim Herbert、Flat Duo Jets、John Seawright、Rev. Howard Finster、Dreams So Real、Peter Buck、Love Tractor、Rev. John D. Ruth、Kilkenny Cats、Squallsのパフォーマンスと洞察に満ちたインタビューも特集されている。」

　B'sとR.E.M.以外は全く知らないうえ、そもそもアセンズの音楽シーンにまるで興味が無い…
　購入後に一度見たきりだったので、今回これを書くにあたり久々に見てみたが、アセンズの風景が見られて、面白そうなバンドも何組かはあったけど、もう見返すことはないだろう。当然ながら全編英語なのでさっぱり分からないし、お目当てのB'sの出演は数分ぐらいだし。あ、ボーナスマテリアルで “Deadbeat Club” のPV画像でケイト＆シンディのインタビューがあったっけ。
　B'sが登場する場面では、素のケイト＆キースの短いお喋りと、“Work That Skirt” と “52 Girls” をBGMに昔のライヴ映像と写真撮影の様子が流れており、個人的にはその撮影時のリッキーがチラリと見れたことだけが唯一このDVDの見所であった。そういえば “52 Girls” の作曲クレジットはリッキーのみで、作詞はジェレミー・エアーズ（Jeremy Ayers）とあり、このジェレミーさん（40年以上に亘りアセンズのアートコミュニティで活動していたアーティスト）も出演している。
　純粋に80年代のアセンズの音楽シーンに興味がある方や、R.E.M.ファンの方はそこそこ楽しめるのではないだろうか。Amazon.での評価も結構高いし。リージョンオールなので日本のDVDプレイヤーでも再生可能ではあるが字幕がないため、英語が苦手な方（自分含む）にはちょっとキツいかもしれない…

　このDVDにオリジナル・サウンドトラックのCDがセットになった2枚組の『Athens, GA - Inside/Out』もあるので、購入するならそちらの方が楽しめると思う。DVDだとほとんどのバンドは1曲まるまる収録されてないので、Love Tractorの曲とかちょっと聴いてみたい。R.E.M.でも2曲なのに、何故か彼らの曲は3曲も入ってるようだし。ちなみにCDにB'sの曲は収録されてなかったりする。フィルムの中でも未演奏だったから仕方ないけどね。