カテゴリ:懐かし邦題アルバム
『帽子が笑う・・・不気味に』 シド・バレット
「The Madcap Laughs」 Syd Barrett (70) ピンク・フロイドの狂気のリーダー、シド・バレットが独立後に制作したファースト・ソロ・アルバム。ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアとロジャー・ウォータースがプロデュースに参加! A面 1. カメに捧ぐ詩 - Terrapin 2. むなしい努力 - No Good Trying 3. ラヴ・ユー - Love You 4. 見知らぬところ - No Man's Land 5. 暗黒の世界 - Dark Globe 6. ヒア・アイ・ゴー - Here I Go B面 1. タコに捧ぐ詩 - Octopus 2. 金色の髪(ジェイムス・ジョイス作の一篇より) - Golden Hair 3. 過ぎた恋 - Long Gone 4. 寂しい女 - She Took a Long Cold Look 5. フィール - Feel 6. イフ・イッツ・イン・ユー - If It's In You 7. 夜もふけて - Late Night 68年3月に強度のドラッグ使用による神経衰弱からピンク・フロイド(Pink Floyd)を脱退したシド・バレット(Syd Barrett)が、70年1月にリリースした1stソロアルバムがこの「帽子が笑う・・・不気味に(The Madcap Laughs)」である。 邦題好きの間では有名なこのタイトル、最初は「幽玄の世界」だったそうな。でもって74年にリリースされた1st&2ndの合体2枚組アルバム「何人をも近づけぬ男(Syd Barrett)」では、「気狂い帽子が笑っている」と原題直訳になっている。 ちなみに “madcap” というのは、“向こう見ずな人”という意味らしい。 …なんて知ったかぶって書いてはみたが、昔からプログレには全く興味がなく、シド・バレットについても名前以外ほとんど何も知らない。ギリギリ、元セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のシド・ヴィシャス(Sid Vicious)とシド・バレットとの違いが分かるぐらいだ。 今回このアルバムを取り上げるにあたり、まずは全曲聴いてみた。 彼が精神を病んでいたからなのか、それともこういう時代だったのか、数々のレビューで絶賛されているほど素晴らしいアルバムだとは思わなかったが、最初から最後まで “もわわ~ん” とした雰囲気にもかかわらず飽きずに聴けた。二度三度と繰り返し聴いてみても、やはり飽きなかった。よくは知らないけど、才能溢れる人だったんだろうな…。 1stアルバム発売から10ヶ月後の70年11月、2nd「その名はバレット(Barrett)」をリリース。それが彼の最後のアルバムとなり、70年半ば以降は完全に音楽界から離れてしまったという。 そしてその有り余る才能を眠らせたまま、06年7月に糖尿病による合併症のため60歳で永眠した。 67年にピンク・フロイドのメンバーとしてデビューし、72年に行った数回のライヴが彼の最後の音楽活動だったそうで、その期間は余りに短かった。にもかかわらずシド・バレットの名は「帽子が笑う・・・不気味に」という意味不明なアルバム邦題と共に、これからも末永く語り継がれていくのであった。 そんなシド・バレットに興味を持たれた方は、こちらをどうぞ♪ タコに捧ぐ詩 カメに捧ぐ詩 夜もふけて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.18 19:18:50
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