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カテゴリ:観る・読む・聴く
生誕100周年ということで太宰治の本がたくさん書店に並んでいたり、映画化になったりしていますね。 でも私は太宰治の作品は「走れメロス」ぐらいしか知りませんでした。 たまたま友人との話の中でこの本の中の「饗応夫人」が私に似ているという話から借りることができました。 「饗応夫人」の主人公が私に似ているかどうかは別にして、「この本は女性が書いたのでは?」と思えるぐらい女性の細やかな心の動きが表現されていました。 そして女心を見抜きすぎるぐらい見抜いていて、ある意味ぞっとしました。 文章も人を見る目も優しいのですが、その視点の鋭さが読み終えた時にぞっとさせるものがあるんです。 どの作品も素晴らしく甲乙つけがたいですが、私の好みでいくと「葉桜と魔笛」、「千代女」、「皮膚と心」の三作品をあげたいと思います。 「葉桜と魔笛」では切ない乙女心とその家族の深い愛、手の内を全てストレートに書いているのではなく、最後は余韻を残して書いてある技法。 「千代女」は思春期の女性の複雑な心境。大人への反発心もあり、自分自身の葛藤もあり、でも人生こんなものかなとちょっと皮肉ったラストの演出。 「皮膚と心」は人妻の話でその女性が皮膚病になり、そのことをきっかけに夫に対する気持ちが暴露されていくという手法。 どれもあっぱれといわざるを得ない作品です。 この本の感想を貸してくれた友達に熱く語ったお陰で結局この本を手元に置いておくことができました。 これを機に他の太宰作品も読んでみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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太宰治、私も『走れメロス』ぐらいしか知りません。
でもなぜか彼の私生活はよく知っていて~。 昨夏実家の母が東北旅行の際に太宰の斜陽館を見て来ました。「ものすごい豪商だったのね」と驚いたようです。そんな恵まれた環境の中でもつねに寂しかったという彼の生い立ちが、女性の細やかな心理描写を描けるようになったのでしょうか。繊細な人だったのでしょうね。 昔太宰を主人公にしたドラマ『冬の花火』が好きでした。石坂浩二が太宰を演じて。また見たいです。 夢香里さんはご存知じゃないですよね?ものすごく昔のドラマだから~(^^;) (Jan 14, 2010 08:39:11 PM)
Cocoさん、
確かに恵まれた環境でも幸せだとは限りませんよね。 太宰治の生涯は女性と心中したことぐらいしか知りませんが、内面は複雑な人だったのでしょうね。 >太宰を主人公にしたドラマ『冬の花火』が好きでした。石坂浩二が太宰を演じて。また見たいです。 今ネットで調べたらすっごく若い石坂浩二さんの写真がありました。雰囲気似てますね。 私は観たことありませんが、Cocoさんオススメのドラマなら機会があれば観てみたいです。 (Jan 15, 2010 08:41:42 PM) |