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上生的幻想

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2007/10/23
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カテゴリ:ボルドー 赤
 
 またまた、今度は久しぶりのボルドー。
 ブログに書いてないけど、シサック以降、パプ・クレマン97を飲んで、思ったのは、ペサックなのに、僕には重い、ってこと。ペサックのカベルネってメドックに比べれば軽めなのに、確かに、パプ・クレマン、軽かったけど、やっぱり、重い。カベルネのタンニンがどうもきつい。熟していても。
 ピノのタンニンは、軽い。
 とにかく、まだ、ボルドー離れ・ピノ寄り傾向。
 
 と、そんななかで、しかし、サガというか、手ごろな価格で飲み頃そうな物が出てると、ついつい買ってしまう。
 ま、それに、このラ・トゥール・フィジャックは、サンテミリオンのメルロ&フランなので、カベルネ主体のボルドーのようではないだろうし、カベルネが入っていないので熟成してもメルロ&(>)カベルネの熟成したもののあの苦手なダシ味もないだろうと、結構楽しみにして、購入。
 
IMG_2628.JPG
 
 色は、見るからに飲み頃。ま、人それぞれ好みもあるだろうけど、僕はこのぐらいがいい。全体に熟成の色がかかっている。
 アロマは、濃厚な果実香。赤~黒色果実の間くらい。
 ブーケは、その果実香に、臭い系。いい感じ。ブルゴーニュともメドックとも違う、サンテミリオンの臭い系入り赤~黒色果実香。
 とろりとした口当たり、酸味が強い、アメリカン・チェリーという感じ。濃厚だが、やはり、軽やか。
 口のなかで、最初肉感的なヴォリュームと質感・存在感があるが、転がしているうちに、ふわ~と雲のように口蓋にとろけて蒸発していく感じは、僕の好きなサンテミリオン。
 
 そして、ボルドーのよいワインがもっているあのイメージ。
 夢見るような美しい肌をもった女性。
 ふっくらとした肩。
 エレガンスがその肌の中に染みこんでいる。
 洗練といってもシャープさはなく、和三盆系の洗練。
 
 ひさびさに、ボルドーらしいボルドー。
 っていうのは、こういうイメージを喚起するかどうかが、僕にとって、よいボルドーかどうかの基準なので。
 品質は上質で、エレガンスとフィネスは表に出ることなくしっとりとしみ込み、ほんのり、詩的。
 
 
 これ飲んでて、同じサンテミリオンのラ・ドミニク95を思い出した。
 ドミニクは、とても活き活きした、艶やかなワインだった。
 
 
 それにしても、最近、ボルドーに比べて、ブル・ピノは、一本骨が通ってる、って感じる。
 硬いといってもボルドーの硬さは果実の堅さ、肉の硬さ。
 ブル・ピノは、やわらかい中に、一本、通ってる。小骨か、それとも、大きな鋭い骨か。その骨をうまく避けて、避けるのではなく、口の中に入れて、もぐもぐして、きれいにしゃぶりとって、ぺっとはき出す、それがブル・ピノの味わい方であり、つきあい方だと、そんな感じ。





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Last updated  2007/10/24 01:42:48 AM
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