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テーマ:愚痴愚痴日記(1533)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
今日のテーマソング:西田敏行「もしもピアノが弾けたなら」
去年の12月27日の日記で3月に福島県内で新しく成立する田村市の名称についてブツクサと文句を言った次第なんですが(つーかこの日記、googleにて「田村市」で検索したら3番目に登場していて自分でも驚いてます)、実のところ、この決定には評価すべき一面があるかな~ とも思うんですよ。 そもそもこの地域の市名を決める時に、もっとも票数が多かったのは、「田村市」ではなく「あぶくま市」だったんです(参考)。それが結局「田村市」と「あぶくま市」との決選投票になって、最終的に「田村市」となった訳ですが、「あぶくま市」を避けたのは賢明な選択でした。 確かに田村市の市域はほぼ全域が阿武隈高地の中に位置していて阿武隈高地の最高峰である大滝根山や「田村富士」と形容される片曽根山も市域内にあるんですが、阿武隈高地も阿武隈川も福島県の広い範囲を南北に貫く山稜であり河川である訳で、言い換えれば「あぶくま」「阿武隈」の名前は県民の共有財産的存在。だからこそ、「あぶくま市」の使用に待ったがかかったんじゃないかと思うんです。 ところが、田村郡で名乗り損ねた「あぶくま市」、なんと隣の宮城県で、あっさり使われちゃってます。今年の12月に角田市と伊具郡丸森町とが合併して成立する新市の名称なんだとか。確かにこの地域はそのど真ん中を阿武隈川が貫流ししかも阿武隈高地の北端に位置しているんですが、それにしても合併協議会内でかなりのぶっちぎりでこの名前が支持されているのには驚かざるを得ません(参考)。宮城県内では阿武隈にもっとも縁の深い地域なんでしょうが、その程度であぶくま市を名乗れるんだったら、福島県の東半分はあぶくま市(町・村)てなことになってしまいます。郵便なんかで住所を書く場合は都道府県名を省略するケースが多いことを考えるとただのあぶくま市では福島県と誤認される恐れもありますし、三春の立場を考慮しない田村市同様、こちらもまた、福島県に対して配慮の欠けたネーミングだと思います。 まぁもっとも、地名なんて特段由緒があろうとなかろうと慣れてしまえば違和感なく使えるもの(岩手県「北上市」を「黒沢尻市」に戻せ! なんて言われても、地元は困惑するだけでしょう)なんですが、新しく名付ける時には、せめて周辺地域への配慮が欲しいもの。かと言って去年の9月9日の日記で取り上げた長野県東御市みたいなのもどうかと思うし、地名の名付けってのは本当に、難しいものですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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