|
テーマ:少子化について(93)
カテゴリ:カテゴリ未分類
数日前に狂ったように(苦笑)東北地方の高校再編予想など書いてしまいましたが、その下調べをしていた際の副産物として、東北地方の10大都市雇用圏における都市圏人口および年間出生数の推移をちょっと比較してみました。
なお、調査対象期日は、福島県以外の5県の都市圏が2007年10月1日および2022年10月1日の人口とこれらの直前1年間の出生数、福島県が2008年1月1日および2023年1月1日の人口とこれらの直前1年間の出生数です。 それでは、人口の多い順に紹介しましょう。 1位 仙台都市圏 人口 1,554,216人 ⇒ 1,619,477人 65,261人(4.2%)増 出生数 13,971人 ⇒ 10,217人 3,754人(26.9%)減 2位 郡山都市圏 人口 553,297人 ⇒ 512,834人 40,463人(7.3%)減 出生数 4,989人 ⇒ 3,009人 1,980人(39.7%)減 3位 山形都市圏 人口 547,814人 ⇒ 507,751人 40,063人(7.3%)減 出生数 4,374人 ⇒ 3,083人 1,291人(29.5%)減 4位 盛岡都市圏 人口 478,519人 ⇒ 451,353人 27,176人(5.7%)減 出生数 4,080人 ⇒ 2,645人 1,435人(35.2%)減 5位 福島都市圏 人口 464,919人 ⇒ 416,475人 48,444人(10.4%)減 出生数 3,739人 ⇒ 2,184人 1,555人(41.6%)減 6位 秋田都市圏 人口 416,754人 ⇒ 375,957人 40,797人(9.8%)減 出生数 2,882人 ⇒ 1,913人 969人(33.6%)減 7位 いわき都市圏 人口 349,947人 ⇒ 324,770人 25,177人(7.2%)減 出生数 2,954人 ⇒ 1,776人 1,178人(39.9%)減 8位 八戸都市圏 人口 338,581人 ⇒ 304,548人 34,033人(10.1%)減 出生数 2,504人 ⇒ 1,644人 860人(34.3%)減 9位 青森都市圏 人口 328,634人 ⇒ 287,893人 40,741人(12.4%)減 出生数 2,357人 ⇒ 1,417人 940人(39.9%)減 10位 弘前都市圏 人口 306,047人 ⇒ 268,164人 37,883人(12.4%)減 出生数 1,966人 ⇒ 1,389人 577人(29.3%)減 面白いな~と思ったのは、人口および出生数の減少率に相関性があまりないこと。試しに並べてみると、 人口 出生数 1位 仙台 仙台 2位 盛岡 弘前 3位 いわき 山形 4位 郡山 秋田 5位 山形 八戸 6位 秋田 盛岡 7位 八戸 郡山 8位 福島 いわき 9位 弘前 青森 10位 青森 福島 となるんです。人口減少が軽微であっても出生数を見るとかなり減っていて将来の伸びしろに不安を感じる都市圏がいくつかあるんですね。具体的には盛岡、いわき、郡山あたり。もっとも、いわきの人口減少率が比較的軽微なのは福島第一原発事故に伴う避難者や作業員の流入による部分が大きいから、実態は人口減少も相当進んでいると解釈してよさそうですが… 逆に、弘前のように、出生数の減少度合いが比較的緩やかな都市圏もあります。都市圏内の自治体別に出生数の推移を見ると、弘前市よりも平川市、藤崎町、田舎館村といった近郊の自治体の頑張りが目立ちます。 あと、県庁所在地でありながら人口、出生数ともに減少率が下位に沈んだ福島、青森両都市圏は、今後の巻き返しが必至ですね。 【中古】 都市圏 発展の構図 都市の競合・成長と交通インフラの役割/依田和夫【著】 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.05.29 11:02:54
コメント(0) | コメントを書く |