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カテゴリ:地図作成
かつて地図作成を担っていた技術者は職人であった。
スクライブ法の時代は特に顕著。 ダイレクトスクライブ(編集素図なしでいきなりスクライブする) などはある意味神業と言っていい。 もちろんスクライブの技術だけでなく、 編集技術そのものも技術者の必須条件だった。 時は流れ、デジタルマッピングの時代。 スクライバはマウスにとって代わり、 かつては手間の掛かった作業も多くは自動化された。 しかし、本質的につくるもの自体が変わったわけではない。 (もちろんGIS志向の成果も多いが・・・) 地図は人の感性から離れて存在し得ない。 地図を見るのが人である限り、そこは変わらない。 転位や総描といった編集の技術は 長い間人間の感性に合わせて培われた ある意味合理的な手法であると言えるが、 こうした技術が最近は軽視される傾向がある。 地形図などは本来こうした技術を集約された成果なのである。 しかし、最近では地形図を作ることが出来る技術者が減少している。 もちろん、技術者を育てるには時間もお金もかかる。 それでも、未来の技術者を育てることを放棄してはならない。 デジタル・アナログは単なる手法の問題。 大切なのは本質的な地図作成の技術である。 技術がなければ地図にも未来はない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.15 01:48:28
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