|
カテゴリ:地球科学
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた月周回衛星「かぐや」については以前書いたが、
空に向けてばかりでなく、地球内部の探査ミッションが現在進行している。 海洋研究開発機構(JAMSTEC)が地球深部探査船「ちきゅう」による南海トラフ地震発生帯掘削を進めているのだ。 場所は紀伊半島沖の熊野灘。 南海トラフはいわゆるプレート沈み込み帯で 地球上で最も活発な巨大地震発生帯の一つとされる。 熊野灘は地震発生帯の想定領域(プレート境界断層が地震性すべり面の性質を持つ領域) の深さが世界のプレート境界のなかでも非常に浅く、 「ちきゅう」による掘削が可能な海底下6,000m程度とのことで今回のミッションとなった。 今回の計画ではプレート境界断層および津波発生要因と考えられている巨大分岐断層を掘削して コア・サンプル(地質試料)の採取や掘削孔内計測を実施することで プレート境界断層内における非地震性すべり面から地震性すべり面への推移、 及び南海トラフにおける地震・津波発生過程を明らかにすることが目的。 地球内部の未知の領域に踏み込むことでまた新たな事実が解明されることだろう。 その成果が今から楽しみだ。 宇宙へ、そして地球内部へ夢は広がる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.27 01:40:16
コメント(0) | コメントを書く
[地球科学] カテゴリの最新記事
|