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カテゴリ:測量
毛呂山町歴史民俗資料館と東京電機大学理工学部、朝日航洋の産学官調査グループが
航空レーザ測量により森林の中に埋もれている古墳と見られる小丘陵を発見することに成功。 航空レーザ計測により古墳群探査を実施したのは国内で初めてだそうだ。 従来はの方法では航空写真と現地への立ち入り調査で古墳の存在を確認してきた。 ところが写真では雑木林などに覆われた地域の確認は当然難しい。 今回はヘリコプターによるレーザ照射で、 樹木の葉が落ちて、レーザが地表に届きやすくなった冬に 古墳が点在している同資料館周辺の雑木林で調査を実施。 約1時間の飛行で、約2.3平方キロメートルの測量を行った。 東京電機大の近津博文教授らは収集したデータをもとに、 フィルタリング処理により通常の古墳よりも高い樹木などの物体を取り除き、 同町内で発見されている高さ1~2メートル、 直径5~15メートルの円墳に似た形状のデータのみを取得して地図に落とす作業を行った。 今後は測量結果と現在の町の地形と場所を重ね合わせたアニメーションを製作して、 小中学校の教材用などとして提供する予定だという。 県埋蔵文化財調査事業団の田中広明主査は 「人間の目には見えない状況まで効率的に把握できる非常に画期的な調査方法」と評価し、 費用面での課題はあるものの、山の中にある城跡や寺跡の調査へ期待感を表明した。 朝日航洋は従来より航空レーザ測量成果の応用では高い評価を受けており、 今回の試みもレーザ計測の新しい可能性を示す偉大な一歩と言えるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.10 02:12:20
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