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カテゴリ:地図・位置情報サービス
アップルは7日、Macworld Conference&ExpoにおいてMac OS向け統合デジタルアプリケーションの新版「iLife '09」を発表した。
その中でも目玉になるのが画像管理ソフト「iPhoto '09」 iPhotoは、アップルがMac OS X用のアプリケーションとして提供する写真関連ソフトのうち、コンシューマー向けを強く意識した製品。 以前よりシンプルな操作性とフォルダでの仕分けに依存しない一元管理を提唱しており、今回の製品は2007年8月リリースの「iPhoto '08」以来のメジャーアップデートとなる。 主な新機能は、顔認識、ジオタグ対応、Flickrとの連携、編集機能の強化など。 顔認識機能を利用した「人々」機能では、同じ人物が写っている2枚の写真に名前をつけると、iPhoto '09がライブラリ内を検索。 一致しそうな人物の写真をまとめてくれる。 結果は、人物専用のライブラリ「人々」(英文ではFace)で確認できる。 人物別のスマートアルバムも作成可能。 「撮影地」機能では、写真内の位置情報タグを利用し、写真を場所ごとに分類。 位置情報を「フランス」、「パリ」、「エッフェル塔」など、わかり易い名称にラベリングするという。 位置情報を含まない写真については、地図をもとに位置情報を追加する機能を提供する。 さらに位置情報を利用し、「地図」というフォトブックの制作が可能になった。 旅のルートをビジュアルで表示するもので、ルートを描いたり、特別な場所をマークするなどの自由度を持っている。 (デジカメWatchより) -------------------- 様々な機能の中でも注目したいのは位置情報を利用しての写真の整理機能。 GPS対応カメラやiPhoneで撮影した写真は場所情報を自動的に取り込み、GPS機能を持たないカメラで撮影された写真については、「Google Maps」を使い撮影場所を追加できる仕組みという。 こうした汎用アプリケーションで位置をキーにした整理・検索が可能になったことは画期的。 これは「位置情報」という概念が一般化したからこその機能と言えるだろう。 こうした機能の登場は、地図が写真などを整理・検索するためのプラットフォームになることを意味している。 人が自由な発想の中で利便性を追求した結果、一つの答えとして「地図」というプラットフォームが出てきたことが重要だ。 こうした流れは今後も加速することが予想され、様々なコンテンツに位置情報が付加されることで、地図は万物を包括するプラットフォームとして欠かせない存在となっていくだろう。 ただし、それが地図業界にとってのチャンスになることが保証されたわけではない。 我々が考えるべきはまず基盤となるプラットフォームとしての地図のあり方について。 これはもしかしたら従来の地図の概念とは変わってくるのかも知れない。 そして既存のコンテンツに対してどのように網羅的かつ効率的に位置情報を付加していくのか、という技術的な手法も検討しなければならないだろう。 普及が急速に進むことはほぼ間違いないだろう。 追い風にすることができるのかどうか、すでに勝負は始まっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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