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カテゴリ:地図作成
東京大学柏キャンパスで行われた日本地図学会定期大会で、シンポジウム「デジタル時代の地図表現」に参加させて頂いた。
オーガナイザーである国交大の鎌田さんの趣旨説明の後、第1部では国土地理院の北村さん、マピオンの谷内さん、ヤフーの諸岡さん、地理情報開発の久保田さんがそれぞれのサービスにおけるレンダリングの工夫について話した。 いずれも分かりやすい説明で、当方が普段から疑問に感じていた事項についてもほぼ網羅されていた。 一言でいえば「ああ、やはりプロの仕事、プロのビジネスは凄いな」という印象を受けた。 続いて第2部では、第1部の登壇者に加えて、「趣味のインターネット地図ウォッチ」でお馴染みの片岡さん、日本地図センターの竹村さん、そして当方が参加しての総合討論。 司会の鎌田さんの淀みのないリードで興味深い話がたくさん聞けたのは収穫だった。 適正縮尺の問題、レイヤ数の問題、人工物の配置密度の問題、注記・記号の配置密度の問題、そして位置精度・時間精度・位相精度の優先度の問題など、それぞれの立場から説得力のある内容だった。 個人的には、ちょっと話題を発散させてしまった感もあり、皆さんには申し訳なく。 鎌田さんの整理にずいぶん助けられた感じ。 話題としては片岡さんから出たクライアントサイドでのカスタマイズの自由度への要望や、オープンデータの積極的利用への期待が印象に残った。 また、北村さんの話で出た「レンダリングの経済」というのも現実を上手く表現しているなと。 位置精度と位相精度については、登壇者の大多数が位相精度を重視しているのも興味深かった。 当方としては概ね楽しくできたのだけど、残念だったのはちょっとギャラリーが少なかったこと。 議論そのものは意義のあるものだっただけに多くの人に聞いて欲しかったが、今後の色々なきっかけになるシンポジウムだったように思う。 またこの続きが出来る機会があれば嬉しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.03 01:08:40
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