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カテゴリ:空中写真・衛星画像
宇宙から地上の様子を観測する人工衛星「だいち」の後継機「だいち2号」が、今年5月24日、国産のH2Aロケット24号機に搭載されて種子島宇宙センターから打ち上げられる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、「だいち2号」は時間の昼夜や天候に関わらず地上を観測することができ、宇宙から地形を把握して地図を作ったり、災害時にはその状況を把握したり、また資源の管理に利用されたりと、多方面での活用を期待。 観測可能領域は「だいち」の約3倍にまで広がる。 打ち上げの予定時刻は5月24日(土曜日)の12時5分~12時20分の間。 国産のH2Aロケット24号機に搭載されて種子島宇宙センターから打ち上げられ、その後、所定の軌道に投入される。 また、このロケットにはピギーバック衛星と呼ばれる小型の副衛星も4機搭載されており、順次、軌道に投入される予定。 H2Aロケット24号機は三菱重工業によって製造された国産ロケットで、今年2月28日にも全球降水観測衛星(GPM)を搭載したH2Aロケット23号機が無事に打ち上げられている。 (ハザードラボより) ------------------------------- 「だいち」の後継機についてはずいぶん早い段階からさまざまな議論がされてきた。 先代の「だいち」は明確な地図ミッションを託されていて、さまざまな検証や利活用が試みられたが、結果として特筆するような成果を社会に提供できたとはいえない。 これは多分にアピールが上手でなかったこともある。 地図作成というもの自体、世の中には分かりにくい成果なのかもしれない。 それでも先般ニュースになった全球DEMなど、今後に期待を持てるコンテンツが用意されつつある。 もうひとつ「だいち」が強みを見せたのが災害時の状況把握だった。 これは打上後の災害が頻発したこともあるのかも知れないが。 こうしたことも踏まえてか、「だいち2号」は災害衛星ともいうべきミッションが強い。 初代だいちでは光学センサも搭載していたが、2号のセンサは天候に左右されず、災害時の高い実績がある合成開口レーダー(SAR)がメインになる。 もちろんそればかりが目的ではないが、災害観測が重要なミッションであることは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.17 01:04:50
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