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カテゴリ:地図作成
北陸新幹線の開業で沸き立った一日。
北陸地方では待ちに待った新幹線で地域活性化に期待がかかる。 その一方で首都圏との時間が短縮されたことによって、よりリソースが中央へと流れるストロー効果への懸念もある。 ともあれここ数日のテレビ番組や報道等での露出の大きさからも、北陸での新幹線の開業効果はかなり大きい。 この記念すべきイベントがどれだけ地図に反映されているかを調べてみた。 調査したのは主なWeb地図サービス。今日の午前中での更新状況を見てみた。 まずは多くの人が見るであろうGoogleマップ。 北陸新幹線の線形はあるけれど、北陸本線の三セク化(あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道)はまだ未対応だった。 Googleマップは新東名開通の際も即時更新はされておらず、特にその点に力を入れているわけではないようだ。 続いてYahoo地図を見てみる。 三セク化も含めて対応済みだったが、新幹線については開業日の注記が入っていた。 開業前からこの状態にして備えていたというところか。 地図の総本山ともいうべき地理院地図はさすがに早かった。既に対応済み。 オープンストリートマップも調べてみた。 新幹線は対応済みだったが三セク化はまだ。 でも夜にもう一度見たらきちんと反映されていた。 マピオンは未対応で新幹線の線形も入れていない。 これは考え方の問題なので中途半端な更新より潔いかもしれない。 この他ではMapFanは新幹線の線形ありで三セク化未対応、いつもNAVIすべて反映済みだった。 地図がリアルタイムで更新されていることは理想ではあるが、現時点ではまだ色々な課題がある。 今回のような社会的にも大きなトピックになる開通や開業は反映されるケースが多いが、ローカルな道路開通などはなかなか供用日に更新することが難しい。 きちんとした測量は完成してからしかできないため、基本的には道路管理者から資料となる図面の提供を受けての更新になるのだが、道路管理者も業務で多忙な中で地図への対応がきちんと網羅できるかといえばなかなか難しい現状がある。 また道路によって管理者は異なる上、地図作成側も様々な努力はしているもののすべての供用情報を網羅できるとは限らない。 また、計画図面の提供を受けても、完成形と微妙に異なる場合もある。周辺道路との接続も微妙に変わる。 今回調査した地図サービスでいえば、例えばGoogleマップやマピオンは必ずしもリアルタイム更新を重視していない(新東名開通の際も同様だった)。 現状で困難な部分にリソースをかけるよりももっと優先順位が高いものがあるということ。 これは哲学の問題で、間違いではない。 そんな中でも地図作成においてリアルタイム更新の実現が一つの悲願でもあることは変わりない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.15 02:50:33
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