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2015.05.16
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カテゴリ:地図
昨日は下北沢「ダーウィンルーム」の2Fラボで行われた赤色立体地図トークイベントに出演させて頂いた。

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赤色立体地図はアジア航測総合研究所技師長千葉達朗氏が発明した地形表現手法で、今ではブラタモリをはじめとしてテレビにもたびたび登場、「赤い地図」としてすっかり定着している(開発当初は社内でも「内臓マップ」とか「赤以外でなんとかならないの」とか大変だったらしい)。
微地形もあますところなく再現する魔法の地図は地形表現の革命を起こしたばかりでなく、後に登場する様々な地形表現のプロトタイプの一つになった点も評価されていいだろう。

イベントは千葉氏による開発(誕生)の経緯と原理についての話から始まった。

火山研究者としてフィールドワークで青木ヶ原を歩く際に普通の地形図がほとんど機能しなかったと。
実際に写真測量では樹林の下が見えないので微細な火山地形を取得することができない。
その後航空レーザー測量の登場で地表の微地形を捉えることはできるようになったが、等高線で表現するとわけが分からなくなる。
途方に暮れた青木ヶ原で樹林の間から空を見上げた時に「地上解度・地下解度」の利用を思いつき赤色立体地図が生まれたのだという。

実際に赤色立体地図からそれまで知られていない火口列が見っている。航空写真では火口の奥まで光が届かなければ写真に写らないが、航空レーザーは火口の奥で跳ね返ったパルスを取得することができる。それが赤色立体地図で再現されるわけだ。

千葉氏の話を受けて山梨県富士山技術研究所の吉本充宏氏からの話題は赤色立体地図の活用について。中でも吉本氏が強調していたのが、火山や地質の調査手法が赤色立体地図の登場で大きな変化を遂げた点。一つの発明が様々な分野に影響を与えるいい事例だった。
また吉本氏は学校教育で赤色立体地図を使うことで空間認識や地球科学のリテラシー向上が期待できるとの考えも示した。
確かに身近な地形が赤色立体地図で再現されれば防災教育もやりやすくなると思う。

その後は私の方から(それまでのアカデミックな話とはうって変わった)赤色立体地図を眺めることで知る身近な地域(私たちの暮らしの舞台)の地形について(若干防災的な部分も含めて)話をさせて頂いた。
相模野台地の宙水による凹地→ダイダラボッチの足跡→下北沢周辺の地形→谷底の繁華街の話という流れ。
下手くそな話にお付き合い頂き恐縮です。

ありがたいことに会場はほぼ満員という盛況で、思いがけない方に声をかけて頂いたり、拙著を買っていただいたりで感謝の言葉しかありません。
その後の打ち上げも大変盛り上がり、終電を逃して深夜バスで帰宅というおまけも付き(笑)

あ、イベントで着用していた赤色立体地図ネクタイを頂きました。
千葉氏が赤、吉本氏が緑、そして私がピンク。
似合っていたかどうかはかなり微妙ですが、ネクタイとしてのデザインは悪くないですよ。





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Last updated  2015.05.16 13:09:50
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