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カテゴリ:測量
車両搭載センシング技術を活用した道路基盤地図データの収集実験の開始について(国土交通省)
国土交通省が車両搭載センシング技術を活用した道路基盤地図データの収集実験の開始する。 同省生産性革命プロジェクトにおいて、特大トラック輸送の機動性強化のため、電子データを活用した自動審査システムを活用することで特車通行許可の迅速化を実現するため、道路管理用車両に搭載して効率的に道路基盤地図データを収集するためのセンシング技術の公募を行った。 道路基盤地図データの収集実験は応募企業により実施される。 なお、今後収集するデータについては自動運転の道路基盤地図への活用も検討される。 実験は国土技術政策総合研究所試験走路および公道(千葉県内の国道16号・126号のそれぞれ2km区間)で行われる。 試験走路における主な検証項目は基本要件として ①市販の機器を利用し、道路管理用車両への取付・取外しが容易。 ②主要地物(車道交差部の形状及び区画線)の位置情報(緯度・経度及び標高)を3次元で取得及び位置情報(緯度・経度)を2次元で図化。 等 また、公募技術に期待する項目として ①自動的に標準偏差25cmを満たす精度を確保できること。 ②導入コスト(目標金額:1,000万円~1,500万円程度)、運用コストも含め低価格にすること。 ③道路基盤地図情報(基本地物)及び内閣府SIPダイナミックマップ(検討中)の必須地物を取得できること。等 公道における検証項目は、試験走路における主な検証項目に加えて ①主要地物(バス停、距離標、標識)の位置情報(緯度・経度及び標高)を3次元で取得及び位置情報(緯度・経度)を2次元で図化。 ②トンネル等の遮蔽物の影響の有無。 等 実験に参加する応募企業と計測機器は以下のとおり <国土交通省発表資料より> 応募企業はいずれもMMS(移動計測車両による測量システム)による計測での実績では国内でトップクラスの顔ぶれで、このうちパスコと三菱電機、アイサンテクノロジーは、国内のダイナミックマップの整備に関わるダイナミックマップ基盤企画株式会社への参画企業でもある。 ダイナミックマップの必須項目のデータ取得が(費用面も含めて)どこまで現実的に可能なのかを見極める検証実験としても位置づけることができる。 実験はダイナミックマップの今後を展望する上でも注目を集めることになるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.01.07 23:33:04
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