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2017.06.25
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カテゴリ:測量
エベレストの正確な高さ、ネパール政府が計測へ本腰(CNN Japan)

世界最高峰エベレストの高さは地震や地球温暖化、地殻変動の影響で変化しているとの説が絶えない。これを正式に確認するため、ネパール政府が測量事業に乗り出している。すでに予備的な調査には着手しており、来月には公式にスタートする。計測結果は2年以内に出る見通しとなっている。


大陸プレートの境界に位置するヒマラヤ山脈だけに、プレートテクトニクスの影響を考えれば、エベレストの標高が変化しているのではと考えるのは自然なこと。
加えて2015年のネパール地震があったことで、再測量への世論が高まったという流れだ。

現在の公式な標高とされているのは1955年にインドの調査隊が測った8848m。
その後1999年のアメリカの学術調査隊の観測で8850m、2005年には中国の政府機関が約8844mとそれぞれ発表しているが、ネパール政府はこれらを正式な測量と認めておらず、ネパールとして正式な測量に乗り出そうというもの。

もっとも、標高の差は必ずしも地球の動きそのものばかりが要因とはいえない。
たとえば1955年のインドの測量はいわゆる三角測量によるものだが、1999のアメリカ、2005年の中国の観測はいずれもGPSによるもので、観測方法の違いによる差分もあると考えるべきだろう。
日本でも一昨年国土地理院による主要山岳の標高改定が実施されたが、これも新旧観測方法の違いを調整したものだ。

また、ヒマラヤレベルの高山ともなれば、標高は雪や氷の厚みも含むことになり、その厚さが変化していることも考慮しなければならない。

何よりも人を簡単には寄せ付けないヒマラヤの厳しい条件の中での測量になるわけで、困難な作業であることは想像に難くない。
予算の1億6000万円というのも頷ける話だ。

そして何といっても世界最高峰。
世界中が注目する測量成果となることは間違いない。





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Last updated  2017.06.25 23:50:54
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