カテゴリ:エセ軍事マニアの呟き
<←大和ミュージアムの目玉、戦艦『大和』の1/10精密模型。やはり『大和』は正面からの姿がカッコいい>
本日は広島・呉にて、管理人行き付けのサイト『戦車研究室』の同志たちと集まってオフ会を行いました。 今回の参加メンバーは、戦研からオフ会主催者のHKさん、リュッツオーさん、隼さんの3名。さらに現地在住の管理人の知人であるサイサリスさんにもご参加いただきました。 まずは四国在住組を揚収して呉へ向かうべく、早朝0500過ぎに西条を出発して松山へ。0700前後に集合場所のJR松山駅前に到着してパン屋で朝飯を食っていたところ、早速隼さんと無事合流。 しかーし、当初参加予定だったもう一人の四国組、影十字さんは風邪のためドタキャンとの連絡が・・・残念。 というわけで、隼さんと共に0815発の石崎汽船のフェリーで一路呉へ・・・ 呉に到着したのは定刻の1010頃。到着目前のフェリーから呉を望むと、いつもは沖合に投錨している輸送艦や補給艦の姿がまったくなく、海自Fバースにも練習艦隊の4隻(練習艦かしま、しまゆき、あさぎり、やまぎり)と数隻の潜水艦、入梁中のDDH『ひえい』がいるだけでした。 ぢつは、呉の艦艇は今月9日から実施中の平成17年度海上自衛隊演習のためほぼ出払っているのでありました。なので、毎週日曜日に行われる海自呉地方総監部の艦艇一般公開等も今日は中止です。去年の戦研呉オフに続いて今回も艦艇見学ができなかったのは非常に残念・・・ そして、集合時間の1030過ぎにJR呉駅の改札前でHK、リュッツオー、サイサリスのお三方と無事合流。我が車は呉駅近くの駐車場に放り込んで、徒歩で今回の目的地、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)へと向かいます。 明治22年に旧海軍呉鎮守府が開庁されて以来、横須賀・佐世保・舞鶴と並ぶ旧海軍の街として、戦後は瀬戸内海地域有数の臨海工業地域として発展してきた呉の歴史と、その礎となった船を中心とする科学技術を、同地から生まれた戦艦『大和』の生涯と共に紹介するのが大和ミュージアムです。今や呉の街はネコの通る路地まで大和一色と言っても過言ではありません。 管理人が大和ミュージアムを訪問するのは今回が2回目。1回目はオープンして間もない5月4日に親父と一緒に出かけたのですが、あまりに人大杉でゆっくり見られなかったので、今回はその仕切り直しでもあります。 大和ミュージアムはJR呉駅からショッピングセンター『ゆめタウン呉』を挟んで真裏に位置しており、さらに隣には石崎汽船のフェリーが着く呉中央桟橋もあるので、アクセスルートは非常に整っています。もっとも、せっかく場所が近いのだから大和ミュージアムを直接集合場所にしてもよかったのではと思ったり(爆) ちなみに、ゆめタウン呉と大和ミュージアムの間に位置する遊休地には『海上自衛隊呉資料館』(仮称)が2006年度末に建設される予定で(すでに呉地方総監部では準備室が立ち上がっているとのこと)、完成すれば大和ミュージアムとの相乗効果が期待でき、こちらも今から楽しみにしています。 今年は戦後60年、即ち戦艦『大和』が九州坊ノ岬沖に沈んでから60年という節目の年であり、また、その大和の最後の戦いを描く映画『男たちの大和 YAMATO』も来月公開とあってか、オープンから半年過ぎたというのに今日も大勢の見学客で賑わっていました(今月5日に来場者数100万人を突破) 外から正面玄関内を窺ってみただけでも人が多いので、見学時間を少しずらすことに決め、まずは無料で見られる館の外の大和波止場&芝生広場から見学。 海に面した大和波止場は、『大和』の前甲板の左半分を実物大で再現した展望台になっています。また、芝生広場には初代深海調査船『しんかい』、次世代高速貨物船テクノスーパーライナーの実験船、石崎汽船の旧松山-尾道航路に就航していた水中翼船『金星』が屋外展示されています。それらを眺めつつ雑談で笑い合ったりして時間を浪費。ちなみに、先月には中学生2人がここの地面のレンガを700個も剥がして館の展示室の窓ガラスに投げ付ける事件があったそうで、その場所もサイサリスさんから教えてもらいました(すでに修復済)もっと違う方向にエネルギーを向ければいいのにね(苦笑) なお、大和波止場から湾を挟んで反対側の石川島播磨重工業の敷地の一角には、かつて戦艦『大和』の建造に使われたドックを見ることができます。ドック自体は埋め立てられているものの、当時ドックを隠すためにかけられた大屋根は現在も一部が現存しており、正面に『大和のふるさと』と大書きされております。 外で1100頃までしばらく過ごしてからいよいよ館内入り。館の周囲から正面玄関に至るレンガパークには、戦艦『陸奥』のメインラダー(主舵)やスクリュー、41cm主砲の砲身、メインアンカー、艦首の旗竿が展示されており、それらもつらつらと見てから入館。ちなみに入館料は大人500円と非常にリーズナブルです。 館内は吹き抜けスペース『大和ひろば』を中心に、呉の歴史と『大和』の生涯を紹介する展示室A、零戦62型や人間魚雷『回天』などの実物の兵器資料を展示する展示室B、船に関する各種技術を遊びながら学べる展示室C、そして大和ミュージアムの名誉館長である漫画家・松本零士氏の作品等を通じて海洋・宇宙開発の未来について紹介する展示室Dの4つに分けて構成されています。『大和』の名を一躍世間に知らしめた名作『宇宙戦艦ヤマト』ももちろん紹介されています。しかし、ほとんど松本零士作品の紹介部屋と化している感のある展示室Dは、"松本零士のシュミの部屋"に改題した方がいいんじゃないかと思ってしまう次第・・・(笑) その1Fの『大和ひろば』にどーんと鎮座しているのが、ここの目玉たる戦艦『大和』の1/10スケールの精密模型。地元音戸町の造船所で作られたこの模型、全長26.3mというまさに模型の皮を被った小型船舶です。現存する僅かな『大和』の設計資料や写真、当時の乗組員等の証言を元に、可能な限り細部まで精密に再現されたその姿にはただ感心させられるばかりです。 戦艦『大和』と呉海軍工廠を中心にした展示内容から、ちょっとした軍事資料館の雰囲気も持っている大和ミュージアムですが、ここはあくまで呉の歴史・科学を紹介する地域資料館であり、展示の中核がたまたま呉を代表する『海軍』と『大和』になっているだけといえます。同館の展示内容や方針を巡ってあれこれイチャモンを付ける一部勢力もいますが、ここのコンセプトからして呉と直接関係のない太平洋戦争の事柄をわざわざあれこれ書く必要はなく、"かつて呉には軍港があり、多くの軍艦が造られ、日本はそれを使って戦争した"という事実を示すだけでも、見る側にとっては充分に戦争や平和について考える動機付けになるのではないでしょうか。 ・・・・・・しかし、それにしてもホントに人が多い(;^_^A この手のハコモノは開業して半年も過ぎればガラガラになりそうなもんですが、それだけ『大和』に対する世間の関心が高いということなんでしょうか。 各展示をつらつらと眺め、4Fのライブラリーで書籍資料等を読んだりしながら雑談していると、時刻はあっと言う間に1500に。我々はここで大和ミュージアムを後にし、ゆめタウン呉のフードコートで遅めの昼食を摂ってまたしばし雑談。結構大和ミュージアムだけで時間を潰せた今回のオフ会でした(^^ゞ というわけで、1700過ぎに解散と相成ったのですが、ここで管理人は痛恨のミスを2発・・・ 一つは隼さんと共に車で呉中央桟橋に向かおうとして思いっ切り迷ったこと(笑)大和ミュージアム界隈はJR呉駅の裏側に位置するのですが、どういうわけか毎回土地勘が狂ってしまいます。 そしてもう一つは・・・・・・帰りのフェリー便の最終時刻を把握してなかったのです!(;^_^A 呉中央桟橋に到着したときには、すでにフェリーの最終便は出港してしまっていたのでした(泣) やむなく隼さんはまだ便が残っているスーパージェット(高速船)で松山に戻り、管理人は車で高速道路としまなみ海道を乗り継いで帰ることにして一旦別れたのですが、動きかけたところで管理人はふと思い出しました。 呉と松山を結ぶもう一つのフェリーがあったことを!(笑) 呉の手前、阿賀と松山・堀江港を結ぶ呉・松山フェリーは幸運にも2300まで便があったのでした。大急ぎで隼さんに連絡を入れて再度揚収し、阿賀港に直行、何とか双方無駄金を使うことなくフェリーで松山に戻ることができたのでした・・・(苦笑) さて、来年こそは海自艦艇見学オフ会を実現したいものです(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.16 18:27:26
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