テーマ:仮面ライダーオーズ(20)
カテゴリ:鴻上財団金庫係の日誌/オーズ関連(終)
いよいよ第2クールに突入したオーズですが、大晦日も間近になってやっと2話見ました(苦笑)
【第15話 メダル争奪と輸送車と器/第16話 終末とグリードと新ライダー】 鴻上ファウンデーションによる5,000枚ものセルメダル+クジャクのコアメダルの輸送任務。その輸送車の中に何故か比奈が囚われていることが判明し、半信半疑ながらも輸送隊を追うことになった映司でしたが、それは混沌としたコアメダル争奪戦の幕開けでした・・・ すべてはコアメダルを集中させる"器"に相応しい存在を見極めようとする真木博士と結託したカザリの計略。比奈を拉致して映司とアンクを引っ張り出す一方、大量のセルメダルを餌に他のグリード3人衆も釣り出して、双方から奪ったコアメダルをガメルに集中させるという計画でした。 そして、その過程で鴻上会長の口からグリード誕生の秘密がついに明かされることに・・・ *それは13世紀に生み出された恐るべき生命工学だった 800年前、当時の科学者たちが人工生命を作り出そうと試み、様々な生物の要素を凝縮した10枚のコアメダルを開発。当初それは何の意志も持っていなかったが、10枚のメダルからわざと1枚欠けた状態にすることでそれを満たそうとする欲望が生まれて進化を促し、そして生まれた存在がグリードでした。そして、オーズはその抜き取られたコアメダルを使ってグリードを封印するために作られた戦士ということのようです。完全なものから敢えて一部を欠けさせることでそれを補おうとする力が生まれて進化を誘発するという概念は、どっかの進化論の研究の中であったような気が・・・もっとも、人工生命を求めてコアメダルを生み出した科学者たちが最終的に何を目的にしていたのかはまだ謎です。 各グリードのコアメダルは3種×3枚=9枚ですから、元々10枚となると1枚余分ということになりますが、1種だけ4枚あるというのもちょっと考えにくいので、残る1枚は1枚だけで機能を発揮する特別なメダルであるという可能性もありそうです。 ちなみに、800年前といえば13世紀(西暦1210年頃)、ちょうどこの頃はイスラムからヨーロッパに錬金術が伝えられて発展した時代であり、時期はちょっと遅れますが15~16世紀のルネサンス初期にはスイスの錬金術師パラケルススがホムンクルスと呼ばれる人工生命を提唱しています。グリードを生み出したコアメダルによる人工生命の研究も、もしかするとホムンクルスのように錬金術の一分野として行われたのかもしれません。 *そして崩れていくグリードたちの絆 自らのコアメダル9枚を揃えようとしているグリードたちですが、アンクをして「コアがないだけでボロボロ崩れるヤワな存在」と言わしめる辺り、結局の所グリード自体はコアメダルが生み出す人工生命の一形態に過ぎず、決して完成された形というわけではないようです。 かくて、すべてのコアメダルを集めることでグリードがさらに完全な人工生命になるという可能性が今回の件で示されたことで、辛うじて保たれていた感のあるグリード4人衆のまとまりは完全に崩壊。カザリに1枚残してすべてのコアを奪われたメズールは怪人体に変身すらできなくなった上、カザリの言葉に感化されたらしいウヴァにまで残り1枚のコアを狙われるハメになってしまい、ついには自分のも含めて14枚のコアメダルを集めたガメルと融合、さらに真木博士が開放した5,000枚のセルメダル+ウヴァのコア2枚まで取り込んで最早タコだかシャチだかわからない巨大グリードへと変貌。しかし、まずは基本となるグリード自身が自分のコアメダルをすべて揃えていることが前提になるようで、コアが揃わないままのガメルとメズールが変貌したそれはパワーをコントロールできず暴れるだけの悪食の怪物でしかありませんでした。 姉御じみた言動で他のグリードたち、特にガメルを可愛がっていたメズールと、終始無邪気な言動を繰り広げていたガメルだけに、両者揃って退場となったのは少々寂しい感じです。しかし、コアメダルの概念を考えると、9枚揃えば今後復活する可能性は充分にありそうではあります。今後は残るウヴァとカザリもお互いのコアメダルを狙い合うことになるのでしょうか。 ちなみに、今回はグリードがメインになったため1話退場のオマケ同然だったヤミー。ガメルが自ら生み出した今回のヤミーは陸亀がモチーフのリクガメヤミー。伸びた亀の首の根元に人間風の顔があるという気色悪いデザインですが、一度引っ繰り返ると起き上がれないって辺りが如何にもリクガメですね。 結局、真木博士が試みたグリードをメダルの"器"とする実験について、鴻上会長は失敗、真木は成功とそれぞれ真逆の結論に至ったようですが、この辺にも"欲望の力で世界を再生させる"という鴻上会長の野望と、"良き終末"を模索する真木との決定的な思想の相違が現れています。 *何故アンクは腕一本でいられるのか 一時はガタキリバ・ラトラーター・サゴーゾと3種のコンボを揃えるまでになっていたオーズでしたが、今回の目まぐるしいコアメダル争奪戦の結果、ガタキリバ・ラトラーターの他はウナギとゴリラのメダルが1枚ずつとなりました。ある意味今回の発端となったアンクのクジャクのメダルは結局カザリに持って行かれてしまいましたが、いずれはオーズ側の手に渡ることになるのか? ところで、今回コアが1枚だけになってしまったメズールは人間体になるのが精一杯の状態でしたが、どうやら彼らにはアンクのように腕一本で実体化することはできないようで、逆にアンクが腕だけで存在できることが一つの謎になってきました。単純に他のコアメダルを持っていたためなのか、それとも何か他の要因があるのか・・・? *ついに登場、第2のライダー 今回のもう一つの注目は、真木博士が開発した新たなメダルシステムの装備。それがオーズにおける2号ライダーとなる仮面ライダーバースです。コアメダルが力の源になっているオーズとは違ってセルメダルのみを力の源にしているようですが、戦闘時は随分と大量にセルメダルを消費するようです。 地味にオーズの戦いをサポートする形でデビューしたバースは、一見何だか昔の東映レスキューポリスシリーズの強化スーツかサポートロボットを思わせるメカメカしいデザインですが、そのデザイン&アクションのコンセプトはどう見てもカプセルトイ販売機、いわゆるガシャポン。アイテムや装備を取り出すときの「カポンッ!」という効果音のマヌケさが無骨な外観とのいいギャップになってる感じです(笑)そういえば、取扱説明書付きの仮面ライダーって『仮面ライダー555』のファイズシリーズ以来ですね。 そして、そのバースの変身者はてっきり後藤君かと思いきや、何やらミルク缶に大量のセルメダルを貯め込んだ一見好青年風の男でした。まぁ戦闘時の動きからして後藤君じゃないだろうとは思いましたが、彼は一体何者なのか・・・ そういえば、バースの取説にははっきりと『仮面ライダーバース』と書かれており、オーズの世界観にも"仮面ライダー"という言葉は存在しているようです。前作の仮面ライダーWは風都の都市伝説として人々から仮面ライダーと呼ばれるようになりましたが、本作における"仮面ライダー"はあくまでバースに対する名称になるのか、それともオーズもいずれ仮面ライダーと呼ばれることになるのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.30 16:20:05
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