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テーマ:ミステリはお好き?(1431)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
シリーズ物は最初から読んだほうがいいと,このブログで何回書いてきたことだろう!!
しかし,あいかわらず,「途中から」の悪い癖は抜けない。 図書館に行って真新しい本を見つけ,それが以前から気になっていたシリーズの一冊なら,つい,借りてしまうのが人情ってもんでしょう(笑) という事情で,薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズの6作目にあたる, 田中芳樹の「夜光曲」を読んだ。5月。 美人で大金持ちで警視庁刑事部の参事官であるキャリア警視薬師寺涼子こと「ドラよけお涼」(「スレイヤーズ」の「ドラまたリナ」からきているらしい)が,新宿御苑の緑を一夜で枯らしたり,人食いボタル,大量のネズミ,ゴキブリ,ハムスター,ムカデなどを発生させて東京中を混乱に落とし入れた「への一番」と対決していくという話。 「都知事の息子」や「首都戦士東京」を登場させての「田中節」はあいかわらず健在で笑わされる。 語り手であり涼子の部下でもある警部補の泉田準一郎が必ずしも「涼子べったり」でないのがよかった。 財力,知力では圧倒的に勝っている涼子だが,「火事場の馬鹿力」的なものは準一郎のほうが上のようで,地中でミミズを切り抜ける場面には思わず笑ってしまった。 知力にしても準一郎はなかなかで,途中でおきた,あやしげな結社「ゼンドーレン」の集会での防衛庁長官の誘拐事件については,涼子に頼らずに真相に近づいていく。 「べったり」でないのは,そもそも語り口に表れている。 涼子のことを「魔女王(ウィッチ・クイーン)」と言い切るのは警視庁の人々ではなく準一郎自身である(笑) その他,「奇想の人」「ワガママな上司」「美しくて邪悪な21世紀の妖怪」「犯罪捜査におけるブラックホール」「ネズミをなぶるネコ」「地上でもっとも危険かつ悪辣な魔女」などなど。これらすべて,泉田「一人」から見た涼子の姿である(笑) 女心がわからず恋人からふられた過去をもつ泉田。 そんな泉田に対して単なる部下として以上の感情をもっているような,もっていないような微妙な涼子。 それ以上に進展しそうにはないのだが,巻頭イラストを見ると泉田もなかなかの美男子だしね…… シリーズを通して年齢が変わらず,この本で「5月」ということから,このシリーズはどこから読んでもあまり不都合がないようだ。 ただ,室町由紀子警付の岸本明警部補やエリート官僚の若林健太郎が「涼子べったり」になったいきさつはこれ以前の本に出てくるようなので,おいおい読んでいきたい。 登場人物をフリーページの田中芳樹メモ(薬師寺涼子の怪奇事件簿)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 田中芳樹の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (田中芳樹)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/18 12:22:44 AM
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