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テーマ:ミステリはお好き?(1431)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
「月読」シリーズの2作目である,
太田忠司の「落下する花」(2007)を読んだ(1作目の日記は→こちらから)。人が死ぬと必ず月導(つきしるべ)が現れ,それを読むことができる「月読(つくよみ)」が存在する(依頼料「読代」は一回50万円)。しかも,基本的科学法則を無視する月導の科学的解明に躍起になった時期があったせいで,二十世紀内に人類を月に送ることもできず,集積回路によるエレクトロニクス技術もやっと端緒に着いたところというパラレルワールドを舞台にした短編集。 月読である朔夜一心は各話で探偵役も勤めるのだが,月導から読み取った内容が事件解決の直接のヒントになるわけではないところがおもしろい。 月導は死者の最後に心に思ったことが籠められているのであって,その人にとって重要なこととは限らないし,本人にとって真実でも事実とは異なることもあるからだ。 以下は各話のメモ。 落下する花 「わたしが卓斗を殺した」という月導を残して野嵜桜月が自殺したことから,1年前の沢島卓斗の轢き逃げ事件の真相が明らかになる。 月導に興味を持ち,一心に月読の仕事を依頼したり翻訳の仕事を回したりしている登之場助教授の研究室に入ろうとしている大学生の和佐友喜が出てくるが,「月読」や「月導」の説明のために登場させた人物のような感じがしてちょっと気になる。 溶けない氷 死んだ伯母から水城夢彦(若くして自殺した人気歌手)の月導「溶けない氷」を譲り受けたことから,彼女の周りに不穏なことが起こり始める。 般若の涙 轢き逃げされて死んだ姉美雨子の夫藤重克昌から月読の手配を頼まれた樋浦正彬が依頼した相手は,死んだ会長の月導を読んで会社を混乱させた朔夜一心。 一心は依頼された般若の月導が美雨子のものでないことを明らかにし,会長が月導を読ませた意図を正彬に伝える。 そこにない手 2本の箸がからまった月導を手に握って殺された男の事件の謎を結浜署の河井寿充が一心の手を借りながら解決する。 河井刑事と,全く合わない後輩の大城の2人は第1作の「月読」にも出てきていて,その他の登場人物がどうなったかについて軽く語られている。 太田忠司の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (太田忠司)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 著者ホームページ:Ohta's Home page 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 DRAGON CYCLE(高遠哉さん) 日々のあぶく(kiyu25さん) うさぎ外科医院(うさぎ1455☆さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/25 12:18:21 AM
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