遠距離見守り⑤
今後の遠距離見守りのための要、「地域包括センター」と「社会福祉協議会」。それぞれの施設のことを書きたいと思います。地域包括センターはざっくり言うと、高齢者にかかわる万事の相談に乗ってくれるところです。各市町村に必ずあるので、困ったときにはまずここに相談、ですね。私のように遠方で、なかなか時間を取って相談できない、という人には電話でも相談に乗ってくれます。誰でも年を取り、いずれは日常生活が困難は状況はやってきます。介護が必要になってからだと、選択肢はぐっと限られてくるので、なるべく早い段階で相談をすることをお勧めします。うちの母はとても元気なので、まだ早いんじゃないか、大げさに思われないかと思いながら連絡をしましたが、とても親切に対応してもらえました。職員さんは多忙、と聞いていたので、帰省の日に面談をしてもらえるように予約をして、出かけました。母も同伴し、世間話をしながら母の認知能力や日常生活の様子をヒヤリングしてくれました。結果、十分自立できているので、センター主催で行われる体操教室や歌の会などを紹介してもらい、申し込みもして帰ってきました。センター内には、お年寄りが毎日来て寛げるように、マッサージ器や血圧計やマージャンやオセロのゲームまでそろっていました。行く当てがなくて家に閉じこもることが良くないので、通ってもらうのは大歓迎ということです。その日は利用者の方とお会いすることはなかったです。また、様々なパンフレットも置かれていて、配食サービスのパンフをもらって帰りました。ケガなどで、一時的に食事を作ることが出来なくなる可能性はいつでもあると思っています。午後からは「社会福祉協議会」へ。社会福祉協議会は、障碍者と高齢者の生活をサポートしてくれる民間組織です。様々なボランティア活動の拠点となるところで、安価でサービスを提供してもらえます。介護認定を受ける前の生活支援をしてくれる場所、ですね。ここでは、近くのサロンを紹介してもらいました。社協が開催する高齢者対象の集まりです。運営はボランティアが行い、社協職員も毎回必ず参加します。毎週、1~2時間くらい、体操をしたり工作をしたり。警察の方が来て最近の高齢者が巻き込まれやすい事件についてのお話があったり。ここを紹介してもらえたことは、今回の帰省の大きな収穫でした。週一回という間隔での通所は、安否、健康確認として丁度良く、更にいいことには、もし職員目線で認知の心配があったときには地域包括センターに連絡が行き、事件に巻き込まれた様子があったときには警察も介入してくれるという!これは心強い!通所している方は、ボランティアと利用者に分かれ、なんでも利用者よりボランティアの人数のほうが多いらしい。利用者もボランティアも共に高齢者のようです。母はボランティアができるくらいに元気ですが、見守りのための通所なので、利用者として登録をしました。まだ使ったことはないけれど、母の様子が心配な時は、社協を通じて最近の様子を電話で聞くこともできるそうです。本人の話だけでは心配な時にはこういうサービスは有り難いです。このサロンは、介護認定を受けると卒業になります。遠距離見守りには、色々な場所、人とのつながりが欠かせません。自分たちでできることはやりつつも、地域にお世話になることも必要です。うまくお世話になるためには、そこにどんなサービスがあるのか知らなくてはなりません。今回の帰省で、地域サービスと繋がることが出来たので、この先は今のつながりを維持していけば、とりあえずは大丈夫な気がしています。今は、毎日ラインを交換して、たまにサロンや包括センターでの活動を聞いています。