『この道は母へとつづく』'06・露
あらすじロシアの孤児院で暮らす6歳の少年ワーニャは、幸運にも養子を探しにきたイタリア人夫婦に気に入られるがある日、すでに養子として引き取られていった友達の母親が孤児院に突然現れたことで、自分を産んでくれた母親の存在を意識し始める・・・。感想実話をヒントにして作られたロシア映画でベルリン国際映画祭の少年映画部門でグランプリに輝いている。孤児の少年が、実の母親を探すお話で母を想う子供の愛の凄さを思い知る作品でした捨てたという事で、恨みそうなもんやのに何かをしてもらった事もない姿さえ知らない母親に対してあそこまで一途に愛せるなんて児童虐待の母親を、子供が庇ったりするけど子が母を慕う気持ちって、理屈ちゃうねんな。ロシア映画って、なんとなく暗そうですがユーモアも交えつつ、スリリングに展開し楽しめる作品でしたね。出演している子供達は、主演の少年と二人の少女を除き、本物の孤児だそうでロシアのリアルな孤児院の様子を描いているのも見所となってます。キャストは、『エルミタージュ幻想』のマリヤ・クズネツォーワ撮影は、『ファザー、サン』のアレクサンドル・ブーロフ。『この道は母へとつづく』公式サイトネタバレ感想マウスでクリックしながら、なぞって下さい。イタリア人夫婦の養子に選ばれたワーニャは養子として貰われた友達のムーヒンの母親が引き取りに現れるも、時すでに遅し失意で自殺した事で、自分の母親が心配になってしまう。そして、母親探しを始めるワーニャだったが子供を売って儲けている孤児院の院長孤児でビジネスをする仲介業者のマダム孤児院での唯一の希望である養子縁組を途絶えさせれない孤児達のリーダーのカリャーン悪者達が、それを邪魔をする。ただ、私利私欲の為の大人達とは違い、カリャーンはワーニャ本人や他の孤児達の事を考えての反対で悪そうに見えて、実は優しい兄ちゃんやな。ただし、ルールは大事で、ワーニャは尻を叩かれる(^_^;)それから、孤児達の母親代わりのようなナターハが凄くええ子やったな。字を教えてくれたイルカ先生(笑)の助けで母親を探しに行くワーニャは、追っ手を気にしつつ途中、変装用の服のせいで金持ちと間違われ浮浪児に襲われたりしながら目的地の以前いた孤児院に到着したところでマダムの運転手のグリーシャに見つかるも可愛いって得(笑)という事で周りの人の助けで、何とか逃げ延びた。しかし、グリーシャつえーな!その後、母親の病院に向かったワーニャは治療に来ていたグリーシャと遭遇し、追い詰められ割れたガラス瓶を手に、やる気満々のワーニャ君。いや、絶対に勝てんって(^_^;)ここでワーニャは、予想外の行動に出る。ガラス瓶で自分の腕を切り刻みだしたロシアの孤児ってスゲーワーニャの気迫に、グリーシャは負け、見逃してくれる。グリーシャは結構良い奴やし、見た目も悪くないしもっと良い女、見つけろって(笑)そして、感動の再会って所で映像は止まりワーニャが、自分の代わりにイタリアに行ったアントンに宛てた手紙がナレーションで流れる。映像で見せなくても、あの手紙の内容だけで全てが丸く収まったのが、十分に伝わったしすっきりした終わり方で良かった。 楽天以外の方はコメントにURLをお忘れなく♪TBは、承認後に反映されます。